「他の女と結婚するのね」【本】
婚約破棄ものが流行っているが、現実も酷い。
図書館で借りた本に載っていた某国の昔の話だ。
自国の独立が失われるかも、って取り乱して(そう書かれている)十歳前の娘に七人以上の婚約者を持たせてしまう父親(婚約者候補じゃなくて婚約者。でも、闇取引でとか書かれているから表向きは候補だったんだろうか)。
父親の死後にその娘が婚約者の一人と結婚したら(当然残りは婚約破棄)、それが気に食わないって、弟の王に軍隊引き連れて攻め込んで結婚してこいと命令するお隣の国の女摂政(王がまだ幼いから? ても、摂政になった時は王十三歳でも攻めてこい言った時は計算すると既に二十一歳になってるっぽいんだよなあ。摂政て何歳までするもんなの?)。
この王は彼女と婚約していたわけじゃない。それどころか別に婚約者がいて、しかも同じ城で暮らしていたりした。皇女様、五歳から九歳まで(と本で分かる範囲では思われたんだが、ぐぐってみたらどうも十三歳までは居たらしい)。
王が摂政な姉に命じられた時も当然まだ居て、王は律義に「わたしは婚約しています」と姉に言ったらしいが、そんなもん完無視で行ってこい!と問答無用の出撃命令。
その直前に王が皇女にさようならをしに行ったら「ほかの女と結婚するのね」と言われたという話は有名、と書かれていたが、そうなの?(これを言った時はまだ九歳)
ちなみにこの皇女の実父が渦中の娘さん(女公爵。公国の主)の結婚した相手だったりする(女公爵十一歳……と本では思ったが、ウィキを読むと+二歳のような。相手の皇帝陛下は……年齢書かれてなかった)。
その後、女公爵は皇帝と離婚、じゃなくて結婚無効てことにして(ここでもか)攻めて来た王と結婚し、怒った皇帝が王の国を攻めたが負けて引き下がったらしい。
この女公爵の結婚騒動はこれで終わりじゃないんだが、以降はもう結婚してしまってて婚約破棄どうこうじゃないんで省略(彼女の子供がまた誰と婚約するのしないので揉めたらしいが)。
ところで。
この本ではこの女公爵は「悪女」扱いされている。何でって、二人の夫が揃いも揃って結婚後に率先して戦争しに行ってるから、らしい(この二人の夫ってのは皇帝は含まれない。↑の王の後にもう一回結婚していてそっち)。
…………別に彼女がどっかを落してきてとけしかけたわけじゃない。
彼女と結婚したせいで怪我をしたとか病気になったとか死んでしまったとかで男を不幸にするサゲマンだ(そう書かれている)、って、戦争から帰って来た夫が低い扉の框に額をぶつけて二十代で死亡したとか、重病に罹ったとかって彼女のせいなのか? 出征が国王(前夫)の命取りになったと書かれているが、框に額をぶつけることと戦争とにどんな因果関係があるのか("せい" じゃなくても不幸になってるからサゲマン? どっちも戦争からは無事に帰国しているし、後夫は重病からは回復したらしいが、それらを "彼女のおかげ" とは捉えないんだ。実際は彼女の "おかげ" じゃなくても、彼女の "せい" じゃないことを彼女の "せい" にするならそこは彼女の "おかげ" にしないとフェアじゃないような)。




