フィクションのようでフィクションじゃない、らしい。【本】
後になって実は結婚していましたって言い出す人の何処が "厳正" なのか。
図書館で借りた本に載っていた某国の過去の王様の話だ。
悲恋と表現されているが、王太子妃がどう思っていたのかに全く触れられていないから何とも言えない。
輿入れ時、自分について来た絶世の美女な侍女に耽溺する夫。王子が婚外子を作るのは珍しくないったって、それを王太子妃がどう思うかは人それぞれだろう。
全員が全員、仕方ないよねとかどうでもいいとかいっそ歓迎するとか、な受け止め方をするとは限らないんじゃないかなあ。
とにかく王太子妃の心情に関する記述がゼロだから、王太子と侍女の関係を悲恋と言われてもね。
その悲恋の内容は、王太子時代に侍女と四人の子供を作って(妃との間には三人いる)、妃が死んだらこの侍女としか再婚しないと頑迷に主張するけど妃の母国を気にした父王に反対され、王家の重臣に侍女は処刑されてしまった、というもの(妃の実父が隣国の重臣な上、侍女の周りに実父の政敵の貴族が何人も亡命してきてるって状況。……この侍女が妃についてきたこと自体からして色々邪推したくなる(苦笑))。
その時は手の出せなかった重臣に王太子は王になった後復讐をするんだが、更にその後に冒頭のように実は反対されている間にこっそり侍女と結婚していた、だから侍女は正式な王妃だ、って言い出したらしい。それを、王は法を重んじる "厳正" な人だからって著者が言っているのだ(まあ、その例えはともかく「厳正王」のあだ名自体は王の国の言葉だそうだが)。
"厳正" の定義って……。
あー "法を重んじる" の部分が肝要なのか? でも法を重んじる人がこっそり結婚してそれをずっと黙ってた……まあ、法的には問題なかった……のか? 本当に? そもそも "本当に" 結婚出来ていたのか。父王に逆らえなかった王太子時代に?




