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吐出口  作者: 鈴木
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修学旅行

 中学生の時、修学旅行で某鼠の国へ行った。

 ああした施設は人を選ぶなあ、と思った。つまり、私のエンドルフィンは活性化しなかった。

 中学でも地味にハブられるというプチいじめ状態だったというのもあるかもしれないが。案の定、グループ分けでは見事に私だけが売れ残った。最終的に担任が適当なグループに私を押し込んで解決。

 仲好しこよしの集団の中にハブっていた異物が無遠慮に不本意にぽいっと放り込まれたわけだから、即、仲良く一緒に楽しみましょうね、となる筈もない。単独行動が許されない中、最初から最後までギクシャクとした何とも苦い時間を過ごした。

 この場合、歩み寄りをしない私が悪いことになる。一理あるので完全否定は出来ないが、歩み寄りのなさは双方の問題だとも思う。「いじめはいじめられる方(だけ)が悪い」という理不尽は昔からある。

 ただ、これはこれ、鼠の国自体は価値観の問題で楽しめなかったというのもある。

 嗜好ばかりはどうしようもない。

 園内設備は元より、買い物も、ああした観光地価格には貧乏性の私は手を出せない。


 ところで、この修学旅行にはオチがついた。

 いざ鼠の国を去ろうという時、集合時間を無視して遊びほうけている数人の為に、その他大勢は揃って入り口外に座り込んでひたすら待機。

 件の者達は教師が探し出して連れてきていた、ように思う。

 色々後の予定がずれ込んだが、迷惑を被った大多数にその生徒達からの謝罪はなく、実に悪びれていなかった。ちょっと夢中になって時間を忘れてただけじゃん~ってか?

 現代(いま)なら(全員揃ってからの移動などという)集団行動をさせる方が悪い、とでも言われて学校側が責められそうだ。







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