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吐出口  作者: 鈴木
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引っ掛けてから気付くんじゃ遅いのは分かってるんだけどね(嘆息)。

 寒くなり乾燥してきたことで手指が荒れるようになった。

 主に指先、爪の両側が。

 まだ割れるまではいっていない。

 硬くなって尖って――――色々引っ掛け易い(嘆息)。

 働いていた頃なら一番被害が出ただろうストッキングは履かなくなって云十年、もう二度と履くことはないと断言出来るから所有すらしていない(父親の葬式も黒のハイソックスを履いたしな。その葬式も出来ればもうされる側だけであって欲しい)ので問題ない。

 なら何に被害が出てるのか?

 まずタオル地のものだ。

 バスタオル、フェイスタオル、ハンドタオル、枕カバー。

 それから薄手毛布。厚手の方は引っ掛けようがない素材なのでいいが薄手の方はあかん(嘆息)。ふわふわたらしめているメリットは同時に引っ掛け易いというデメリットでもあった……。

 更に靴下。夏用のレース地のものだけでなく冬用の厚手でも結構引っかかる(嘆息)。

 後は縫い目が露わになっているものは全般。うっかりそのピンポイントに引っ掛けると糸を引き出してしまう。

 これらの被害をなくす為と、いずれ割れてくるのを回避する為にクリームや薬を塗ることもあるが、これが常に塗れるわけではないからついつい忘れがちになってしまう。

 何故にいつも塗れない?

 クリームや薬を塗った手で方々触ると移ってしまうからだ(嘆息)。

 一見移っていなさそうでも確実に移る。

 露骨に移ったことが分かる物もある。

 特にダメなのが図書館で借りた本だ。

 手袋をして読むというのもなあ……。

 手袋の嵌めっぱなしが私は持病の問題で良くない。

 そんなわけで本を読むなら何も塗っていない(かつ当然ながら汚れていない)手じゃないといけない。

 ――――てもこれからどんどん割れ易くなるからなあ(嘆息)。もうちょっと気を付けないと痛い思いをするのは自分なんだよな……。




 忘れてた。洗濯用ネットにも引っ掛けまくる……(嘆息)。









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