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吐出口  作者: 鈴木
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プラスチックレンズメガネ

 結構幼い頃から近視と乱視で常時メガネ装備なのだが(コンタクトには抵抗がある)、年を取って老視まで入ってきた為、メガネを新調した。

 ずっとガラス製を使用してきたからまたガラスを、と思ってメガネショップで相談してみれば、今はプラスチックが主流でガラスは高価(たか)い上に、遠近両用はレンズが大きくなって更に重くなるので勧められないという(老視も遠近両用で対応するらしい)。

 確かに重いのは困る。一度近視用メガネで、ただファッション的な理由だけでレンズを大きくしてみれば重い重い。鼻の皮膚に異常が出るし頭痛の頻度も上がる、で結局レンズが小さく且つ薄いものに買い直す破目になった。

 そこで言われるままにプラスチック製の遠近両用メガネを注文し、自宅へ帰ってからネットでプラスチック製メガネの注意事項を調べて早速後悔した。

 使えない!

 熱に弱いとは聞いていたが、あまりにも酷い。車内ダメ、屋外(太陽光)もダメ、ドライヤーもダメ、熱いものを食べる時に湯気に晒されるのもダメ、暖気の残る(ゆげのこもった)風呂場もダメ。ダメダメ尽くし(ついでに掃除もメンドクサイ。一々レンズを水で濡らさなければクリーナーも使えない、直接布を当てるのもダメとくる。メガネなんて直ぐに埃がついて拭く必要が出てくるのに、これはない)。

 ……いつ使えと?

 大体、外がダメって、常態的にメガネをつけている人間にそれを要求するか。

 更にコーティングをしても一年そこそこしかもたないとくる。

 レンズの寿命は一、二年が常識としれっと書かれていたが、メガネは高いんだよ、そんな短期でほいほい買い替えられるか。

 トドメは、出来たメガネを屋内のみとはいえ掛けてみれば、これまた使えない。

 どうも私は未だ近眼の方が主体のようで、パソコンを使う時以外は、近視対応部分でないと都合が悪い。だが遠近両用メガネは近視対応部分が下にあるから(私の買ったものはそうだった)、これを使おうと思うと指でメガネを一々押し上げるか、目線を下に下げっ放しにしなければならない。……何も出来んわ。ちょっと新聞を読むくらいなら、それでも何とかならないこともないが、日常生活全てそれで通せるわけもない。

 高い金を出して買ったのに、このメガネは現在完全にパソコン専用になっている。一日の九十パーセントは以前から使っている近視用メガネを着用。

 軽率に遠近両用を買った自分に腹が立つほどに、それで殆ど問題なく生活出来ている(寧ろ老視対応部分を使い続けると気分が悪くなる)。

 本を読んだり字を書く時は流石に近視メガネを付けたままでは難しくなったので、苦肉の策で百円ショップ(便宜上名称)で売っていた、メガネを掛けたままでも装着出来る拡大鏡を買って使ってみた。

 ……これが使えないこともない。長時間は無理でも。

 パソコンを使う際には近視用ではどうにもならないのでメガネを新調したことに後悔はないが、店員に言われるままにプラスチック製、遠近両用にしたのは失敗だった。

 老視単独のガラス製にすべきだった。ガラスが高いといっても遠近両用のプラスチック製と比べるなら老視単独でレンズを薄くしたガラス製の方が多少でも安かった。それにガラスなら外へ持ち出すことも出来たし、高温(といっても車内や太陽光程度)に晒しても大丈夫だったし、いつでも何処でも布で気軽に拭き取ることも出来た。

 高い買い物をする時は下調べが大事だ。






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