ハッカ油
虫除けに良いということでハッカ油を買ったことがある。
コットンに含ませて部屋の四隅に置き、毎日新しい物に取り換えては様子を見たのだが…………うん、効果なし。
蚊はお構いなしに入ってきては血を吸っていってくれる。
網戸に塗付するというのも試してみたが、まあ、お察し。
最初は虫除けどころか私自身が吐き気を催すというアホな事態になっていた。最適量の見当がつかずに効かせ過ぎたのだ。
そんなわけで、早々にハッカ油は無用の長物となってしまったのだが(アロマテラピーの趣味はない。正直、必要でもなければこの手の匂いは煩わしい)、こういう物は処分に困る、ということにいざ始末しようという段になって気付いた(間抜け過ぎる)。
火気厳禁なので迂闊な捨て方は出来ない。
中を空にしてからでないと容器の瓶を捨てられないのは勿論なのだが、その中身を出すのがひたすら手間。一滴二滴の単位で使用するものだから、当然ながら一振りで出る量があまりにも少ない。中身を全部だそうと思うと何十回?何百回?振り続ける必要がある?
火気厳禁の物は、後始末までよくよく考えてから購入すべきだと痛感させられた。ついでに思いつきだけで大して必要でもない物は買うべきではないな、とも。




