41/5452
アマガエル2
降りしきる雨の中、隣家に用があって庭へ出た。
ぬかるんだ地面を、傘をさしながら慎重に歩いていると、何やら足許でぴょこり、ぴょこりと飛び跳ねる気配。
足を止めて上体を少し屈め、覗き込むように下を見てみれば、小さな緑色の塊。今年最初のアマガエルとの邂逅である。
ひと跳びしては小休止。選んでいるのか偶然か、水の溜まっている場所をあちらこちら、水滴を跳ね上げながら移動する。一瞬だけ、ブロックに全身を引き延ばした状態で張り付いたが、お気に召さなかったのか、直ぐに地面へ下りて、また休み休み、庭の奥へと消えて行った。
この辺りはまだ梅雨入りもしておらず、雨の時期はこれから(でないと水不足になって困る)。また会えるだろうと後は追わなかった。




