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吐出口  作者: 鈴木
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シューズ

 靴といえば、よくサイズの合った物を履くように言われるが、私の場合、ピッタリの物は痛くて履けない。指に問題があって爪の側が靴の中に当たるとダメなのだ。色々あって皮が薄くなりすぎているのもあり、また巻き爪のせいで指同士を楽に広げられる程度の余裕がないと炎症を起こし易い。その為、ぶかぶかだが抜けにくく、柔らかく且つとても軽い素材の室内用シューズを外履きとして使っている(本当は良くない、注意書きとして一応止められてはいるのだが、通常の靴でこれに代わる物がないので自己責任で履いている。そもそも最初は病院で購入し、外で履くことを医師にも看護師にも止められていない。やむを得ず、という状況だ。通常の靴ではないのである、大きくて軽くて脱げにくく柔らかい、足指に負担のない物が)。

 で、このシューズ、ベージュの物が基本で、何種類かの色のバリエーションがあるのだが、私はベージュ一択だ。ファッションも何もあったものではない。何故か?

 同じシリーズ名を冠しているにもかかわらず、型が微妙に違うのだ、ベージュ以外の色の物は。

 一度だけ黒を購入して履いてみたのだが……悪化した。危うく炎症が再発するところだった。

 とにかく指が痛い。同じ素材の筈なのに底は滑り易く脱げ易い。足先も狭く、指に当たって痛い。特に親指が妙に靴の内側に当たる。

 なんでだ、とベージュの物と比較してみたら、外観は同じ高さなのに内底が浅い為に脱げ易い。また上部を止めるマジックテープのサイズも三分の二弱しかなくてこれまた脱げ易くしている。足先も同じようで微妙に盛り上がりが低く中が狭い。内側の布が親指側から斜めにくるぶしの方へ渡されているのだが、その親指に被せる部分の布が短いせいでしっかり被らずに端の部分が当たってしまい、これまた痛みの原因になっている。

 何故、同じシリーズのシューズなのにベージュとはこうも違うのか。

 他の色は写真でしか見ていないが、手許の黒・ベージュと比較してみれば、どうしても黒と同じに見えてしまう。

 そもそも、購入する前から紹介されている画像に違和感は覚えていたのだ。


 高価、というほどの値段ではない。しかし、医療費だけでひーひー言っている人間には痛い買い物だった。


 繰り返すが、なんで同じシリーズ、ちょっと見には同じ外観なのに、出来がまるで違うんだ、このシューズ。折角色にバリエーションがあっても意味がない。





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