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吐出口  作者: 鈴木
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親知らず

 私は上の親知らずは二本とも抜いたが、下は二本とも残っている。

 歯茎を裂いて歯は二段階で砕いて云々……という説明に怖気づいて抜歯に踏み切れなかったのだ。特に虫歯になっているわけでもなく、右に至っては歯茎が被っていて外に出ていない。歯科医の診断も無理に抜く必要はないと言う者と、親知らずは出来るだけ抜くことを勧めると言う者とで、まあ、当たり前に統一性がなく、つい楽な方を選んでしまった。

 その結果。

 現在困ったことになっている。

 頬の裏側を頻繁に噛んでしまうようになったのだ。

 私が粗忽だからではない。初めはそうかもと凹んでいたのだが、どれだけ気を付けていても噛んでしまう。噛まずともほんの少し頬を動かしただけで歯が当たって白い腫れがいつまで経っても引かない。その腫れもどんどん酷くなり、水を少しばかり飲むのにも歯が当たって痛くて仕方がなくなったため歯科に掛かってみれば「親知らずが悪さをしているせいです」。

 これに別の病気が原因の関節炎が顎関節を変形させ、頬の裏側が内へ迫り出してどうやっても歯が当たってしまうらしい。

 改善方法は親知らずを抜くしかないのだが、困ったことに上記の別の病気が原因で今は抜けないとくる。そちらの医師には、安全に抜きたいならそちらの病気の治療に具体的な効果が現れていることを確認出来た後の方がいいと言われ、歯科医にその話をすれば、やはり今は抜かない方がいいと言う。

 ――ということで、現在、口内は常態的に痛い。物を食べる時は勿論、何もしていなくてもヒリヒリ痛む。また、常に緊張して頬を引き上げておかないと直ぐに歯が当たって更に悪化する。

 しんどい。

 歯科医ではない方の医者には後回しにしていたツケで自業自得的なことを言われ、その通り過ぎて泣き言も言えない(歯科医の方は「自分にも経験があることだ」等、色々慰められた。なんだかな……)。ので、ここで吐き出している。






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