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吐出口  作者: 鈴木
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通販 【本】

 個人間の売買において、売る側が「振り込まれた金が一円でも足りなかったら、商品を送らないのは勿論、返金もせず、金は没収してどこぞに寄付する」と宣言し、それを実行しても問題はないのだろうか。

 間違った価格データを載せて訂正もせず、その情報が有効期限内にあるというお墨付きまで明記した本をそのまま売り、正規ルートで購入してそのデータを真に受け、期限内なのだからと実際には足りない金額を正しいと思って申し込んだ場合でも「理由が何であれ足りないものは足りないのだから没収!」で済ませてしまうのは問題ないのだろうか。てか、それって詐欺だろ。少なく価格表記しておいて、その金額で通販を申し込んだら足りないから金は没収? 懐に入れたのではなく寄付したのだから詐欺じゃない?

 ――――つまり、そういう目に遭ったことがあるのだ。

 二度と彼らの名は見たくも聞きたくもないのに、彼らがプロになったせいで書店へ行けばうっかり視界に入ってしまうことがあり、ストレスフルで仕方がなかった。

 幸い(というと町の書店に申し訳ないが)通販が発達して店頭へ行くことも殆どなくなり、現在は本を買うこと自体皆無となったので、もう、彼らの名を目にすることもなくなったが、時々こうしてうっかり思い出してはやっぱり怒りがぶり返す。

 ちなみに、一応抗議はした。無視されたが。この場合、こっちが質の悪いクレーマーになるのだろうな。






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