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吐出口  作者: 鈴木
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読み易さ 【本】

 私にとっての(文法抜きでの)読み易い文章は至ってシンプルである。

 段落最初は一字下げ(縦書きでも横書きでも)。括弧は下げない。句読点は適宜。改行は句点の後(台詞の「」を差し挟む時は読点の後でも)。句読点は一度に一つだけ。

 裏を返せば、上記に当てはまらない文章は苦手で、大抵読むのを断念している(例外もあるにはある)。


 具体的に言うと、まず、一字下げが全くない。逆に括弧があってもなくても全ての文頭を下げている(最大で全ての「 を七文字分下げているものがあった)。

 段落最後の句点が一切ない。

 リーダー(…や‥)の代わりに読点を連続で使う。

 句読点の代わりにスペースを使う(詩は勿論除外)。

 全ての句点(もしくは句読点)の後に半角ないし全角のスペースを入れている。上記ともども、見た目の穴だらけ感がどうにも苦手だ(これが常識、マナーだという記述を読んだことがあるがいつから?)。

 符号と括弧閉じの間にスペースを入れている。

 ダッシュの代わりに長音符を連続使用する(なろうの本文ページだと見分けがつかないが、テキスト上ではばっちり分かってしまう。長い叫び声の表現ではなくて、あくまでダッシュの代わりとして使用している場合だ)。

 文中や文末でダッシュを一つだけ使う(長音符の代わりなのかダッシュなのか分かりにくい)。


 私的読み易さとは関係なく、テキストリーダー代わりにしている携帯端末の関係で、機種依存文字が頻出するものも避けている(表示出来ないので全て "?" になってしまう。頬、掴、掻、剥、嘘、噛、躯、繋、辺りが多い? 一体になっている "!!" や "!?" もよく見掛ける。いや一番多いのは「~」か)。


 文法抜きでと冒頭で書いたが、唯一、体言止めが乱用されている文章も回避対象である。

 これはプロ(それもアニメ化もされている売れっ子?)の文章で行き当たったことがあり、勘弁して欲しかった。某マンガのスピンオフとして書かれたもので、中身を見ずタイトルで買ったから、最初の数ページを読んで激しく後悔した。

 ほぼ一行、或は一文ごとに体言止めがあったのだ。箇条書きとかではない通常の地文に。凄まじいわ。






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