斜線
持病の治療で通っている病院の駐車場にはオレンジの斜線が引かれた車八台分のスペースがあるのだが、そこにはいつ行っても必ず自動車が止められている。
最初は駐車禁止区域だと解釈して勝手に苦々しく思っていた。
駐車スペースが全て埋まってしまって止める場所がないからではない。一番奥の駐車場には大抵空きがある。そこまで完全に埋まることはそうそうない。
そして、この斜線区域は丁度駐車場から病院へ繋がる通路のド真ん前にあるのだ。そこに止めれば最短で病院へ行ける。
要は奥のスペースが空いていようと遠いから、楽をする為に違法駐車をしているのだ、と。
しかし、実際のところはどうなのだろうとぐぐってみたら、どうも必ずしも駐車禁止区域であるとは限らない、らしい。
私有地における標示は管理をする人や組織(会社や組合など)が決めるもので、道交法に準拠するかどうかも管理者次第。
つまり、病院の駐車場の斜線スペースが駐車禁止かどうかは、病院に聞いてみなければ分からないということなのだ。
そうなると、わざわざ聞いてまで知りたいとは思えず、そこに止めている車に対しても見方は変わった。よくやるなぁ、という中途半端なものに。
いや、私にはどっちか(禁止か禁止じゃないか)分からない場所に止められるだけの度胸はない。禁止だったら、という恐れが先立つからだ(それとも、彼らはそこに "駐車しても良いと知っている" のだろうか)。
まあ、病院側はこのオレンジ斜線スペースでの駐車に対して何かしらのアクションを起こしたことは一度もないのだが。少なくとも私が病院にいる時に。
たまに院内放送で「自動車を移動してください」と指示していることはあるが、それはいつも身障者用の駐車場や玄関前のロータリーでの迷惑駐車に対してで、一般駐車場の斜線スペースでの駐車に対してだったことはない。
なら、何の為のオレンジ斜線? 止め放題なら意味なくない?
と、疑問はつきないものの、やはり聞いてみる気にはなれない。病院が放置しているなら、追及したところで余計なお世話だろう。




