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吐出口  作者: 鈴木
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いるとは思わなかった

 毎日、運転出来なくなった父の足をしており、今日も今日とて買い物に出掛ける為、車の運転席で父が来るのを待っていた。

 暑いのでドアは開けっぱなしで、ぼんやり隣家を眺めていたら、家の角からのっそりと現れる影が。

 明るい銀縞にちょっと長めのボブテイル、色素の薄い瞳の野良猫。よく、ウチの庭をしれっと横切って行くネコの内の一匹だ。

 まさか私が車にいるとは思っていなかったようで、じっと見つめる私に気付いた途端、前足の片方を出したまま固まってしまった。

 いや、漫画表現で、驚いてトゲトゲを出す時の表情をリアルでやられるとは思わなかった。硬直の直前、まさに、あんな感じで目をいっぱいに見開いて驚きの表情を作ってくれたのだ。

 悪いなあとは思いつつ、笑いが抑えられなかった。

 性格が悪いので暫くにらめっこをしていたら、顔をあっちへ向けこっちへ向け、その度に一々私の方へ戻して、まだいる、と言わんばかりの真顔になる様が更に笑いを誘った。

 たぶん、私が乗っている車と隣に止めてある家族の車の間を通って行きたかったのだろうが、最終的には諦めて、家族の車の向こう側を抜けて道路へ出て行った。






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