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吐出口  作者: 鈴木
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運がいいのか悪いのか

 午後、父を歯医者へ送っていくことになったのだが、渋滞に引っ掛かって予定よりやや遅く着いてしまった。

 その後、郵便局へ行こうと通りへ戻ったところ、ひやっとさせられる割り込みをしてきた車が信号で同じ方向へ曲がっていくから嫌な予感がしてみれば、案の定、郵便局の前にある最も近い駐車場のたった一つ空いていたスペースを埋めてくれて、そのおかげで雨の中最も遠い駐車場に止めることになり、ここでも時間を食った。

 と、行きはなんだか運が悪かったのだが、幸いにして不運は最後まで続かなかった。

 帰宅した直後に宅配業者の人が来て、荷物を受け取った直後に父から終わったので迎えに来てほしいと電話があった。

 ちょっとでも帰宅が遅れていたらどちらにも間に合わなかったので、これは運が良かったと言えるだろう。

 特に父は最初の電話に出損ねると遠方から歩いて帰ってきてしまうので心配の種。歯医者は大抵混んでいる上、予約なしでは更に時間がかかるだろうと踏んで寄り道をしたのが、予想外に空いていたことで裏目に出るところだった。

 ……あれ、やっぱり最後まで運が悪かった? いや、間に合ったのだから運が良かったでいい筈。






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