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吐出口  作者: 鈴木
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よくある風景

 のんびり信号待ちをしていた時のことだ。

 赤から青に変わったのを確認して、視線を信号から前方の車へ移すと、何やら運転席側の窓から放り捨てられたものがある。

 車を発進させ、横を通り過ぎ様、ポイ捨てされた物が何かを確認――――タバコの吸い殻だった。


 実によくある風景。


 よくある風景だから、何ということもない、何とも思わない、というのではない。

 よくあると言ってしまえるくらい頻繁に見掛ける行為だから、うんざりする、と言いたいのだ。

 本当によく見掛ける。今日のように止まっている車からの時もあれば、車を走らせている最中に窓から腕を出して捨てていくこともある。

 駐車場で車を止めて降りてみれば、足許にタバコの吸い殻がごろごろ。雨上がりなどは水溜りにニコチンが滲み出していて臭いのもよくあること。


 うんざりする。


 ただそれだけ。


 そうした人達に直接何事かを言うことなど、空恐ろしくて出来ない。


 いつもただ、うんざりするだけ。






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