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吐出口  作者: 鈴木
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タラノキ 【植物】

 我が家の裏の空き地は、林というほどではないが雑木が結構生い茂っている。夏は葉叢で向こう側が見通せず、秋になると、(うち)の庭にせり出している枝から枯れ葉が大量に落とされ、処分するのが大変だ。

 そのミニ雑木林に時々、人影がある。木の間をうろうろして暫くすると出て行くのだが、何をしているのかは分からない。

 なんとはなしにそのことを家族に振ってみたら、生えているタラノキの芽を採っているのだという。名前は聞けど馴染みのない食材にへえぇ、と気のないリアクションをした私に、家族は不穏なオチをつけてくれた。その人は勝手に採っているだけで地主ではない、と。

 えええ? それっていいの? と呆れぎみに聞けば別にいいらしい。地主と話がついているのかと重ねて聞けばそうではないという。なんともアバウトというか、暗黙の了解? 仮令そうだとしても、私はとても採りたいとは思えない。その話をした家族にとっても論外。まあ、実際のところがどうなっているかは分からないし、問題があったとしても他人事なのでどうでもいいが。それよりも、(うち)の庭やベランダに落ち放題の枯れ葉をどうにかして欲しい気がする(うっかり放っておくと大変なことになるので秋は気が抜けない)。


 家から少し離れた雑木林には栗の木があり、秋になると道路のあちらこちらに(いが)付きの栗の実が落ちているのだが、こちらは拾おうという人間は全くいない。品種改良された栗の木のようなご立派な実ではないからだ。

 分かり易い。






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