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吐出口  作者: 鈴木
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野球

 野球に対して、今は好きも嫌いもない、ただ無関心なだけだが、子供の頃は好きではなかった。

 特にナイター中継。

 実に頻繁に、見たい番組を潰したり放送時間をずらしたりしてくれた。後者ではビデオ録画によく失敗していた。正直「好きではない」などという生温い感情ではなかった、当時は。

 また、同地区の子供達が二つの球団名を挙げて、どっちが好き? と一見、二者択一のようで本音は一択でしかない踏み絵を仕掛けてくるのにも辟易した。どっちも好きではなかった私は保身で大勢(たいぜい)に迎合した。

 この二択の一方は、とあるテレビ番組で更に忌避感が増した。

 誰だったのかは覚えていないが、言った言葉は強烈に脳裏に残っている。その芸能人はテレビカメラの前で堂々、「××ファン以外は非国○扱いしてやれ!」と言い放ったのだ。

 細部は違ったかもしれないが「非○民」の部分だけはハッキリ覚えている。嫌悪感が半端なかった。坊○憎けりゃ袈裟まで憎い(「坊○」も今は差別語のようで、この慣用句もまともには使えない時代か)、その芸能人がファンだという球団も見るのも聞くのも避けるようになっていた。

 ただ、まあ、この手のファンの言動は今でも方々で、特にネットではよく見かけるもので(最近だと「××(某ゲーム)を知らないやつは日本人じゃない!」と息巻いているのを見かけた)、答え次第でハブる気満々の二者択一を迫られるような実害でもない限りは無関心にスルーするのが一番なのだろう――ということを当時は分かっていなかった。青い。


 ―――たとえ今、直接的な被害がなくても、酔っ払いに対する忌避感だけは改める気になれないが。無関心にスルー? 無理だ。







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