渋滞
よく使う裏道の一つは朝の七時から八時台にかけて渋滞になる。
その先に工業団地があるからだ。
誰も彼も時間ぎりぎりに家を出るのか、法定速度?なにそれおいしいの?状態で闇雲にスピードを出してくるので、その間を抜けて対向車線へ出ようとすると非常に怖い。
彼らと逆方向へ進んで行き当たる点滅信号の交差点(こちら側が赤)では、前方左右の三方向から団地へ向けて大量の車が流れていくので、右折したくてもまず無理。いつまで経っても出られず、直進したい後続車にクラクションを鳴らされる。なので、この時間帯に出なければならないけれど、右折して表通りへ行く必要がある時は別の道から向かうことにしている。普段そちらの道を使わないのは微妙に遠回りになるからだ。それが朝はまま急がば回れ。
この朝のラッシュは表通りを行くより裏道から行った方が早く工業団地へ着けるからだろうが、これが夕方の帰宅時間帯になると、どう考えても表通りへ行った方が早くない?という状態になる。
朝は多少ばらけている出勤の車が、帰りは一斉に帰途につくので、点滅信号から団地までの一本道では結構な距離が渋滞で埋まる。数が多いのに加え、停止義務があるから点滅信号の交差点で一々一台ごとに止まって車がスムーズに流れない。直進の対向車や左右からの車があれば更に進めない。けれど、その間も車はどんどん増えていく。
どのみち、その交差点を抜ければ、最終的には表通りへ出ることになるのだから、ちょっとばかり遠回りをして先に表通りへ出た方がトータルでは早く帰宅出来ると思うのだが、余計なお世話か。…………誰も彼もが一時停止義務を放棄していれば、こちらの方が早いかもしれないが(プラス著しいスピード超過。点滅信号を過ぎた先では、朝以上に夕方はスピードを出す。まるで点滅信号でのロスを取り戻そうとするかのように。あとは帰宅するだけ、ではないのだろうか。それとも少しでも早く帰りたい? 全員が全員? 大して進まない先で表通りに行き当たって、結局また一時停止の渋滞を形成するだけなのだが)。
この交差点、たまに少し距離を置いた場所にパトカーが一時停止義務違反者を捕まえる為に潜んでいることがある。一度捕まったことがあるのだ。自分では停止したつもりでも、あちらの主張では徐行だった、ということで。ドライブレコーダーもなかったので、どちらの主張が正しいかなど証明しようもなく、罰金を払った(以来、過剰なくらい停止するようになった。それを同乗者が毎度早く行けと苛立った口調で急かしてくるのでしんどい)。
但し、この取り締まり、昼間であれ夜であれ、車の通りが非常に少ない時間帯にしかやらない。上記の捕まえ放題の夕方にはやらないのだ。
なので、帰途につく彼らは安心して一時停止義務放棄し放題である。
実態は、ずっと見ていたことはないので何とも言えないが。
私が見た範囲ではきちんと止まっていた車が多く(全部ではない)、別の道から表通りへ出た方が早そうに思えたのだ。
―――まあ、それで全員が全員、表通りへ回れば、それはそれでまた渋滞になるだけか。




