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吐出口  作者: 鈴木
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押し花 【虫】

 小学生の頃に一度だけ、道端で摘んできた植物で押し花を作ろうとしたことがある。何故、そんな(私にとっては)無謀なことをしようとしたのかは、もはや思い出せないが。

 後にも先にもその時だけ。

 惰弱な精神なもので、その一度だけで懲りた。

 虫が湧いたのだ。何かの幼虫なのだろう、イモムシが。

 花と葉を挟み込んだ新聞紙を取り換えようと、翌日になって開いてみれば、葉のそばでうねうねと蠢く小さな細い影。

 昔からその手の虫はダメで、ぎゃーっと(内心で)叫びつつ、即行でその新聞紙を植物・虫もろとも丸めてゴミ箱へ捨てた。

 前日、挟んだ時にはいなかったのだから、卵でもついていたのを見落として、それが一昼夜の間に孵ったのか? 重しで潰されることもなく? 押し花にしようとした日に都合良く?

 どんな偶然なんだ。

 こういう、悪い方向での妙な運があるので、押し花は二度と作らない。何というか、フラグを立てている気がして、また作ったとしても虫が湧く予感がしてならない。






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