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吐出口  作者: 鈴木
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黒蟻 【虫】

 去年の夏、二階の私の部屋に大量の黒アリが湧いて本当にストレスフルだった。

 白アリではなく黒アリ。小さな、数ミリくらいしかないアリが、畳と畳の僅かな隙間からひっきりなしに畳の上へ上がってきたのだ。夜、不意に目を覚ましてみれば、体の周囲や体自体に大量の蟻が集っていて気持ち悪かったことこの上ない。

 畳の隙間は震災時の家の歪みで出来たもので、今までは特に問題もなかったので放置していたのだが、それが仇になった。

 ただ、畳を引っぺがしても侵入口が今一わからず、更には階下にも隣の部屋にも黒アリは全くおらず、私の部屋にだけ湧くという謎状態。

 庭のアリの巣に薬剤を撒いたり吹き込んだりしても切りがなく(多すぎて完全に殲滅することなんぞ不可能。それこそ庭全体を掘り返して土を入れ替えるのでもない限り)、結局、畳店に依頼して歪んだ室内にぴったり嵌る畳を作ってもらい、消毒をしてから一応敷き詰めた。元々のものか震災時の歪みのせいかは分からないが、方々にあった壁際の隙間は迂闊に塞いでよいものか分からなかったのでそのままにしておいた。

 更に、家族が床下から家の内側を経由して上ってきているのではなく、ベランダに掛かっている庭木の枝伝いに外から侵入しているのではないかと予測を立て、ばっさり上部の枝を切り落としくれた(二階の私の部屋にだけ湧くという不自然の理由としては理に適っている?)。

 結果。

 ぱったり黒アリが湧かなくなった。

 夏が終わったというのもあるだろうが、取り敢えず、私の部屋で黒アリを見ることはなくなり、やれやれと安堵した。

 次の夏がどうなるか分からないという不安はあるものの、畳の隙はもうないし、庭木の伸び過ぎには注意していようとは思う。






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