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吐出口  作者: 鈴木
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厄介だけれど些細なこと

 習慣のことである。

 今日、買い物に行って、いつものスーパーで普段は止めない場所に駐車をした。

 利用した出入り口もそこから一番近い、けれど日頃はあまり使わない側で、買い物をした後、さあ出ようとなったら、足は自然と使い慣れた側へ向かっていた。

 意識していないと結構な確率でそうなる。

 外へ出てから、ああ、こっちじゃない、逆方向で遠回りになった、と凹む。


 習慣から外れたことをする時は、殊更に意識していないと気付けばいつも通りの行動選択をしている。

 他にも、今日の目的地は直進した方が近い、と出掛けに決めていたにもかかわらず、いざ信号へ差し掛かり、同乗者と話をしたりよそ事を考えていたりすると、無意識でハンドルをいつも通り右へ回していて、進んでしまってからハッとなってうわあぁぁまたやった!と頭をかかえる(心情的に。ハンドルを握っているので危なくて手は離せない)。


 習慣というものは怖い。けれど、他愛ないことでは、ま、いいか、となって直ぐに忘れてまた繰り返す。

 学習能力のない馬鹿な人間と謗られようと、日常の些細なことでまでしくじりを恐れて気を張り詰めた生活はしたくないので、この先もこのままだろう。






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