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吐出口  作者: 鈴木
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試食した人間が美味いと思ったのなら仕方がない、のか?

 大学生時代、バイト先で昼休みに和菓子を正社員の人からおやつに貰ったのだが、これが実に不味かった。

 まさか正直にそう言うわけにもいかず、息を止めて飲み込み、即行、茶で口内を洗った覚えがある。

 失礼極まりない? 表情にも出さず黙って食べたのだから容赦してほしい。とにかく不味かったのだ、甘いまんじゅうだか大福だか、忘れたが、餡菓子とその上にのっていたゴボウの一切れが。

 そう、牛蒡。商品名は聞かなかったが、真っ白な丸い餡菓子の上に中途半端に甘く煮た、がっつり苦みの残っているゴボウが載っていたのだ。これが全く調和していなかった、味が。

 ゴボウはどんな料理でも大抵問題なく食べられるし、きんぴらは普通に好きだ。しかし、その料理も場合による。これ、本当に試食したのか?と疑いしかない気持ちになるのも仕方のない不味さだった。

 何処かの土産だったと思うが、あれは今でも存在しているのだろうか。もう云十年も前の話だ。







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