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二回目の復讐ー1

一回目は前世で済ませています。

 文香には死ぬ前に得た情報をすべて話した。

 その後、文香にその情報を元に村人に聞き込みにでてもらい、俺はスキルの実験をすることにした。そして、アンリミテッド・ノートブックスに奴らの似顔絵を描いて文香に渡した。



 庭でスキルの実験をする。試しにナイフを持ってみると、いつもと感覚が違った。

 ナイフがまるで自分の身体の一部のような感覚。軽く素振りをしてみる。ナイフは軽やかに宙を切った。勝手に身体が長年の修行で身に着いたような慣れた動作をする。

 ふと頭に浮かぶワードを呟く。


 《エッジ・クラック》


 そう言った瞬間、先ほどとは比べものにならない速度で身体が動いた。多分これが技というやつなんだろう。

「『剣術ナイフ:Lv1』でさえこの程度のことができるなら、かなりいけそうだ。


 次に実験するのは魔法。

 トニーさんが言うには魔法を使うには触媒となる杖などの武器が必要らしい。それがないと威力はほとんど出ないとか。そのうえで魔法に対する理解をしなくては魔法は発動することができないという。

俺はトニーさんに何個か基本的な攻撃魔法を教わった。トニーさんは近接戦闘を担当としていたからあまり詳しくないそうだが、教わった魔法の中で火属性の魔法の一つが俺にも使えることが分かった。


 《アズ・フレイム》


 そう念じた瞬間、手から火が発射される。火は木に命中し、ボンと弾ける。木を確認すると少し焦げた跡がある。


 聞いた話から考察すると、この世界の木は元の世界の基準からすると燃えにくいといえるらしい。火を扱う魔法があるなかで、森や草原で戦う冒険者はそこら中を焼き尽くしはしないのかという疑問をトニーさんにぶつけたことがある。


「草木は燃えるが火事になることはない。消火は気がつけばされている。風かなんかが火を吹き飛ばしたんじゃないか」


 といったとんでもないことを言われた。いろいろ突っ込みは浮かんできたが、ファンタジーの世界で全てが燃やされておしまいというのも確かに寂しい気もするし、この世界の理なんだから仕方ないと諦めた。でも、中には殆どのものを焼き尽くす強力な者もいるという。嘘松王国の十六夜天狐は魔法でゴブリンの集落を焼き尽くしたらしい。



 実験を一通り済ませると、文香と情報交換をした。

「似顔絵を知っている人はいなかったわ。ただ、この絵をフランシスくんに見せたとき彼は一瞬だけ顔をしかめた。何か知っているのかを質問しても彼は答えたくないといって黙ってしまった」

「拳銃についてはどうだった?」

「なろう王イキリトが画期的な魔法武器を開発しているという噂があったわ。その名前がマドウジュウらしいの。多分それのことじゃないかしら。王国憲兵の実力者はもう所持しているものもいるとか。ここは田舎だから詳しい情報はなかったわ」

「魔導銃か。何故あの怪物たちはそんなものを持っていたんだろう。色々調べてくれてありがとう」


 出発の日。前回よりも運ぶ荷物は多い。しかし、以前よりも俺たちは身軽だ。文香にはスキル『超位運搬術:Lv5』を使ってもらっている。それにより家の中のあらゆる物体を異次元に収納し、自在に取り出すことができた。その能力でどの程度の容量を運べるのかは不明なままだ。必要そうな家具などは全て収納することができた。特にトラブルなく森を進んでいく。時刻は夜になった。

初日の投稿はここまでにします!評価つけてくれた人は本当にありがとうございます。

3月2日はは3~6話くらい投稿しようと思います。

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