表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/119

戦闘スタイルと魔法について

これで説明回は終わりです。

次の話から戦闘でいっきに面白くなります!!

 Dランクになってから更に2か月が過ぎた。その間に俺と文香は異世界での生活に適応していった。まず変わったのが俺たちの戦闘スタイル。Eランクのころは武器屋で買った手頃なロングソードを振り回していたが、それをやめた。

 俺が選んだ戦闘スタイルはCQC(シーキューシー)& M(エム)だ。

 CQC ―Close (クロース)Quarters (クォーターズ)Combat(コンバット)― 前の世界だとあるゲームで使われていて有名になった格闘術。正確な定義は今の俺に知る由もないし、魔導銃と格闘術を両立する戦闘スタイルに便宜上その名を使ってるだけだ。ちなみにMはMagicの略になっている。

 ラプト村からバビロンでの旅路で戦利品として手に入れた魔導銃。これが強い武器であることはすぐに確信した。

 冒険者としては珍しい超近距離武器のナイフに銃替わりの小杖をもって戦うのが表での俺の戦い方だ。裏では魔導銃とナイフで戦う。

 この戦闘スタイルを選んだのには明確な理由がある。俺としてもこれが完全なゲームの世界なら大剣や二刀流のような派手な武器を好んで使ったのだろうし、モンスターや怪物を狩るうえならそういった武器の方が適しているのはわかる。

 だが、俺の目的はあくまで転生者を殺すこと。転生者は人間なのだから人を殺すために最も有効な武器を使った方がいい。

 様々な実験をしてみて魔導銃についてわかったことや気になったところがある。それらはアンリミテッド・ノートブックスに記入した。


 1 魔導銃は魔法触媒の役割をすること。

 杖などと同じでこの魔導銃から魔法を発動させることで魔法の真の力を出すことができる。杖とは少し異なり、ただ持っているだけではダメで、魔法の詠唱と共にトリガーを引く必要がある。そして魔法を使うときにも普通の射撃と同じように弾が消費される。弾が銃の内部でどうなっているのかはわからない。死に戻りを利用して銃を解体したが物理的な構造がわかっただけで、その原理はわからなかった。


 2 魔導銃は休息なしに500発撃てること。

 休みなくアクションと5発ごとのリロードを繰り返した結果、全部で500発の弾が発射できることがわかった。リロードするときに消費する魔力に依存しているため、今後魔力量があがるならばもっと多くの弾を撃てるだろう。


 3 疑問:魔導銃は右手でリロードした時の方が威力が高くなること。

 理由は不明。最初は右手で撃った時の威力が変わると思っていたがそれは違った。威力はリロードする手に依存する。文香にリロードしてもらった時の威力と左手でリロードした時の威力は同じような感じ。(正確に測ったわけではない)右手でリロードしたときは目に見えて威力が変わる。変わるのは威力だけで撃てる弾の数はどちらの手でリロードしようが変わらない。


 この3つ目に関連してもう一つ気が付いたことがある。それは俺の右手の傷が驚くほど速く回復すること。左手も文香と比べれば異常なほど回復が早い。だが右手は一瞬で傷が癒えてしまう。これは魔導銃のリロード以外にも言えることで、ナイフで傷つけた場合も同様だ。

 ここで俺は一つの仮説を立てた。

 俺の右手がギフトから何かしらの効果を付与されている説。

運命(うんめい)(ころ)がす女神(めがみ)右手(みぎて)】。このギフトは女神の手ではなく右手と限定されている。このことと俺の右手の謎が関係ないとは思えない。



 文香は戦闘スタイルに賢者を選んだ。〈賢者〉はジョブの一種だが、これも攻撃魔法と回復魔法を両立する文香の戦闘スタイルを便宜上そうよぶことにした。もちろんこれには文香の本当のジョブ〈トラック〉を偽る意味合いもある。賢者は魔法使いや神官と違って、攻撃も回復もできる魔法のスペシャリストだ。文香にはこの前の相談もあり、後衛に回ってもらうことにしたのだ。

 それに加えて、もしもの時のために近接で使える刺剣のスキルを練習してもらっている。武器は杖2つに加えて刺剣1つという贅沢なものになっている。俺の武器はコスパが良いと言われている武器屋で買ったナイフと小型の攻撃用の杖だ。魔導銃とナイフを本番使うことを想定してそのスタイルにした。本来はナイフのような超近接武器は盾などを持って戦うのがメジャーであるが、文香に強力なバフを掛けてもらうことでそれを補っていることにしている。正直、俺の耐久力ならDランクそこらのモンスターなら適当に突っ込んでも勝てるのだが、文香のバフは真の実力を悟られないようにするカモフラージュになる。


 ***


 魔法について

 この世界には1000を超える魔法が存在している。実用生活で使える魔法から実戦で使える魔法までその種類は多岐にわたる。だが、実際に使われる魔法はあまり多くない上にパターン化して分類できる。魔法には属性という概念があるようで、モンスターによって弱点属性や耐性属性がある。

 属性は7つに分類されることが多い。火・水(氷)・雷・土・風・闇・光。人によっては更にさらに細かくだとか粗く分類することもあるが、この7種類の分類が一般的だ。

 水属性のメジャーな攻撃魔法が氷や冷気にものだが、水自体で何かする魔法もあり、氷も水であるということなのでこれに関しては水魔法と言われている。火、水、雷は直接的な攻撃魔法に使用されることが多い。土魔法は地形などを変えるトリッキーなものが多く、風はサポート系の魔法が多い。

 闇魔法に関しては使える冒険者をまだ少数しか見たことがないから何とも言えないが、呪いや即死系の魔法はこれにあたるらしい。逆に光魔法はメジャーな魔法でほぼ全ての回復系魔法は光属性だ。闇と光属性の魔法は他の魔法に比べて消費する魔力が多い。

 メジャーな魔法職は2つ。〈魔術師〉〈聖職者〉。前者が攻撃魔法を得意とし、後者が回復魔法を得意とする。

 文香が名乗る〈賢者〉はその上位職に当たる。そして俺の名乗る〈魔法戦士〉も広義の意味では〈魔術師〉の上位職になる。

 火、水、雷属性の基本攻撃魔法は3×5種。



 アズ・フレイム


 ゾルト・フレイム


 ベネディック・フレイム


 プロデメル・フレイム


 レリギアス・フレイム



 このフレイムの部分を


 水属性 アイジス

 雷属性 ボルダス


に置き換えればそれぞれの属性魔法になる。

 基本6種類の魔法は下にあるものほど威力が高いが消費魔力も当然多くなる。

 Bランク帯の魔術師はベネディックあたりの魔法を好んで使用し、Aランク帯の魔術師は状況にあった魔術を選択、切り札としてレリギアスを撃つ。

 Sランクになると独自の魔法やこれより上位の魔法、スキルによる魔法補正などでパーティーの中でも強力な火力を持つメインアタッカーとしての役割をもつという。しかし、Sランクの魔術師といってもレリギアスを連発で撃つことはできないらしい。人間の魔力量的に3,4発撃つのが限界らしいのだ。

 これらの常識は俺と文香には当てはまらない。

 



 回復系の魔法としてよく使われるのは


 キュア


 ヒール


あたりだろう。回復と言っても切られた腕が生えてくるなんてことはない。数カ月という時間をかければ戦闘で失った手足を回復させることはできるらしいが。

≪ヒール≫でできるのはせいぜい傷をふさいだり止血をするくらいだ。回復魔法はそれが上位のものであろうと下位のものであろうと効果はあまり変わらない。変わるのは魔法が発動する時間ぐらいだ。




 ***


 技について。

 俺のスキル『剣術ナイフ』は6カ月の中でLv1から5まで成長をしたが、ナイフで使える技は今のところ≪エッジ・クラック≫だけだ。スキルの成長によってナイフでの攻撃の威力は増し、動きも滑らかになっていることが実感できた。しかし、今のところ技の有用性がいまいちわかっていないというのが本音だ。技も使用する時にはいくらか魔力を消費するようだが、それに見合った効果は見いだせていない。

 技はその攻撃の威力が上がるわけではないのだ。現時点での推測はあくまでモーションへの補正がかかるのが技だということ。それならば技を使うよりもその動きを身に着けたほうがいいと判断した。



 ***


 ステータスについて

 生命力、魔力量、物理攻撃力、魔法攻撃力、物理防御力、魔法防御力

 というものがあると言われているが、数値化されたことはないため、真相はわからないという。

 これらの考察をするより、身体の三元論について考察をしたほうがいいため、ステータスについての記述は程々にしておく。


 以上がバビロンで約半年すごして得た情報だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ