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死にゲー的人生論 繰り返される3日間と5人の女神  作者: サジキウス
第2章 死女神との戦い
14/18

new heroin

ついにあのキャラがヒロインレースに参戦か!?


第1話から見るとより楽しめると思います

「顔つきが変わっておるな」


 クロノスは帰ってきた俺を見るや否や言った。


「ああ俺は決意したんだ。仲間と共に絶望に立ち向かうってな」


「そうかそれはよかった!!」


 クロノスは立ち直った俺を見て嬉しそうに言った。しかし彼女は俺が他人に相談することに拒否反応を示していたんじゃ……


「もうそんなことは良い。余は立ち直ってくれて嬉しいのじゃ。それにもう一つ朗報があるぞ」


 クロノスはテミスの方に顔を向ける。


 テミスに何かあるのか?




 テミスは俺とクロノスの視線に恥ずかしそうに言った。その表情はまだ演技らしかったが声からは確かな決意を感じた。


「次の世界では私も同行します」


「!!」


 ルールの神にして最強の神であるテミスが参戦してくれると言うのか俺達の為に……



「えっどうして」



 非常にありがたい。ありがたいのだが、どうしてだと言う疑問の方が先に出てきてしまった。


「さっき和馬さんに言われてその意味を考えたんです。そして何故か行かなくちゃいけない気がして。ここを逃すと私は感情っていうものが2度と手に入らなくなってしまう、そんな気がしたんです。変ですよね?」


 変ではないさ。


 ルール以外の判断基準を持たなかった彼女が自分の意思で初めて何かをした瞬間なのだ。


 クロノスの方を見ると少し目元に涙が貯まっていた。



「さっきは酷いこと言ってごめん」


 彼女に謝っておかなくては。さっきはイライラしていたとは言え酷いことを言ってしまった。


「いいんですよ、お兄様」



 テミスがいてくれるとなるとおそらくタナトスに勝てる。そうなれば学校へ行ける。ひとまず学校までたどり着けば死ぬ要因も少なくなるだろう。ただただありがたかった。





 さて俺とテミスは台座に立った。今度は一人じゃない二人だ。


「さてお主らを飛ばすぞ。時間は麻央とかいう女の来る五分前だ。テミス、お主を妹どのに憑依するという現界方法もあるが」


「これでいいんです、何故か分かりませんけど落ち着くので」


「うむ、分かった。ならお主をそのまま飛ばすことになる。これは人間と一度融合して少し変質したお主だから出来る技だ。手はしっかり握っておけ、はぐれるなよ」


 さっきからテミスは俺の手をギュッと握ってる。


 今回は俺の妹に憑依でなくそのまま現界するのか。妹は憑依されないことで見たいアニメも見れてラッキーだろう。



「さあいくぞ、神を送り届けるとなれば詠唱をしなくてはなるまい。時間神の栄光よ、 ( クロノス・)永遠に永遠に永遠に( クロック)



 周囲が暗転する。

 それはこれから戦いが始まることを表していた。

 多くの仲間と共に絶望に抗い未来を勝ち取る、そんな戦いが。

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