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夢の中で探りました。

 夢の中に入ると、とにかく片っ端から近くの夢を覗いて回った。

 そしてうたた寝しているらしい竜舎のおじさんの夢を見つけて、私はその中に入っていった。



 おじさんの夢に干渉して、私はレキについての情報を集めた。

 分かったのは、餌は魔獣の肉を食べさせていること(人間を食べさせているんじゃなくてホッとした)、滅多に外には出さないこと、魔力は封じられていること、など。


 私はどうやって魔力を封じているのかを詳しく探った。

 そして、レキの足についている魔道具によって封じられているらしいことが分かった。


 私はおじさんの夢から出て、ほかの有益そうな夢を探した。

 そして、さっき国王に付き従っていた人を見つけて夢の中に入った。


 その人は下っ端貴族のようで、いかに国王に取り入るかを夢想していたが、私はその夢に干渉してレキについて知っていることを話させた。

 そして分かったのは、国王がレキを戦争の道具にしようとしている、ということだった。


(なんてことさせようとしてるの!)


 幸い、レキは人の言うことをあまり聞かないらしいので、このままだと使えないようなのだが、魔力を封じる魔道具があるなら、言うことを聞かせることができる魔道具もあるかもしれない。


(このまま置いて行けない)


 私はレキを連れて逃げることを決意した。




 夢から覚めると、レキが私に頬をすり寄せてきた。

 ちゃんと起きて見張っていてくれたようだ。


「レキ、ありがとね」


 私はレキに声をかけて、頭を撫でた。

 レキは嬉しそうに喉を鳴らしている。


 外はいつの間にか暗くなっていた。

 私はキースたちがどうしているか気になった。


(何か連絡を取る方法があればいいんだけど)


 夢の中で話しても、目が覚めれば忘れてしまうはずだ。

 それでも、キースたちの状況は知ることができる。

 私は再びキースとライの夢の中に入るために眠りにつくことにした。

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