新政府軍 その4
ヒビキは青白い光の中に入る。「何だ?ココは!すごいプレッシャーだ!体が裂けそうだ!」ヒビキは意識を失った。
気がつくとヒビキはアンデットの基地にいた。
「ココは?アーッあれは、………失踪事件の被害者。こんな所に」ヒビキは失踪事件の被害者を見つけた。「まだばれていないようだな。俺が潜入した事に。それどころか騒がしい。何かあったんだな。大和か?」ヒビキはスット転がり、隠れた。
「大和は?」「まだ動きません。ですがヤマトタケルの守護神が現れたらしいのです」「フン。捉えよ!奴等の裏を突くのだ!タナトス部隊!出撃!援軍も備えておけ!」「ハハッ!」
「大和は動かぬか?イヤ、必ず来る。援護してるだけだ。俺も行かなくては。急がないと先を越されるぞ。失踪事件は後回しだ!今、この中に政府関係者は俺しかいないのだから。うまく行けば俺も大和と接触出来る。敵を倒すには内部から。常識だろうが!ヒビキ」
ヒビキは近くにいた兵隊を回し蹴りで倒し、馬乗りになり、腰のナイフで首を切りつける。「許せ。大和の名の元に、少し借りるぞ。その制服」ヒビキは遺体を引きずり制服に着替える。「ピッタリだ。少しはばれなそうだな」
「隊長!出撃命令が出てます!急いで格納庫へ!」近くの兵士にせかされる。名札を見るとミックと書いてあった。「ン?アア。そうか。ミック。急ごう」二人は格納庫へ急いだ。「どうしたんです?隊長」「ン?アア。あまりにも広くて忘れてしまってな。アッハッハッハッ…………歳はとりたかねーな。格納庫はどこだ?」「そうですね。行きましょう。そこ左です。つぎの角も左に」ミックに誘導され、格納庫に着いた。「我々はA班ですから」「オオウ!そんなこたあ知ってるさ。バッチに書いてあるではないか?ホラ」ヒビキはミックの名札を指した。
「A,A,A班。見つけたココだな。えーっと、隊長は先頭だよな。良し。いっちょ行ったるか!大和様をよう!」「ヒビキさん。隊長な訳無いでしょう。俺っすよ」「………星崎。お前、星崎か?俺と一緒に軍事訓練を受けた落ちこぼれ星崎!万年ビリの!」「お久しぶりです。ヒビキ先輩。見てましたから貴方があの兵士を襲撃した時から。どうせ潜入でしょ?日本政府が絡んでるんですか?ココ」「アア。失踪事件を追っていたらココにたどり着いた」「まあ俺もっすよ。行きましょう。戦闘機の操縦は?」「バカにするな!お前よりかはマシだよ」「二人乗りですからコレ。一緒に乗りましょう」「ケッ。星崎と心中かよ。酒でも持ってくりゃ良かったな」「まあ、アンデットと組むよりマシでしょう」「ターゲットは?」「大和です。俺も興味があってね。他次元の技術には」「他次元?そうだな興味深いな」「まったくもー。知らないんでしょ?」「知らん。教えてくれ」「…………第二次大戦後ですね……………」星崎は調べていた事を全て話した。「なるほど。戦艦大和の沈没と同時期に隕石が落ちた。その技術で作り直した大和か。その技術を求めてターゲットにしたのが同じ技術を持つアンデットだな。話しは理解できた。失踪事件以外はな」
「何をしている!早く出んか!」「ヘイ。すいやせん。今、行きますんで」星崎はコクピットを締めた。「ヘルメット。それにシートベルト宜しいですか?ヒビキさん。話しは後からできますから」「緊急事態みたいだからな。操縦は俺がやろう。君は…………」「攻撃主ですね。お任せ下さい」「出るぞ」「アッ………ヒビキさん。時空越えますんで、少し衝撃来ますよ」「そうだな。覚悟してるさ。狙いは誤爆。大和の援護。その後、合流。間違いないな?」
ヒビキと星崎は作戦を確認しあった。
続く。