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新政府軍

それは、隼人たちと違う場所の話だった。彼らがホテルでアンデットに襲われた後、一人の男が調査の為、ホテルを訪れていた。





「ハーッまだ夜明けだって言うのに例の失踪なんたらか?参っちゃうよなー。ホレ!煙草買ってこい。いつものな」「いい加減、辞めたらどうです?彼女さんの為にも」「デ、被害者は?」「いませんよ。何処かへ逃げたらしくて」「ハーン?なんだっけ?アンデットだっけか。掴めたのか?」「さっぱり。最近の失踪事件も何の手がかりも」「フーッ………落ちたねー。警察も」「着きましたよ」「さーてと、行くか?」





「ハイハイ退いて退いて!アッ。コレねコレ。支配人さんいる?」謎の男はバッチを指した。「政府特警ですか?」「ソウソウ。正確には政府特別犯罪課。マー…………警察の上だわ。お邪魔するぜ」「アーッ。困りますよ。立入禁止ですから。アポイントは?」「ンーッ………ねーよ。ウン。無いな」「警戒中ですのでお引き取り下さい」





「ヒビキさん!ヒビキさんじゃないですか?お久しぶりです」「オーッ。警視総監の本上さん」「良いんだ。通してくれ」「かしこまりました」





「イヤー。あんたの管轄かい?本上さん」「来るならそう言って下さいよ。ヒビキさん。驚きましたよ。煙草いかがです?」「気になって視察だな。総理大臣の特例だ。この山は」「失踪事件ですか?ナゼ政府特別犯罪課が?」「知るか!そんなもん。大がかりな組織なんだろ?アンデットって」「国際テロ組織みたいですよね。これからは共同戦線なんですかね?特警と。今回の資料見ます?」「アア。頼むよ。エーットナニナニ。隼人と美香。高校生ね。失踪したのは」「エエ。でも今回は違うんですよね。アンデットには着いていっていない。ナゼですかね?」「何か隠してるな。あのタヌキ総理。アンデットじゃない違う組織か?調べがいは有りそうだな」







「総理。今、帰りました」「オオ。ヒビキ君か?お疲れさま。どうだ?一杯?」総理大臣はワイングラスを差し出した。「結構です。今回はアンデットじゃありませんね。違う組織が関わってます。誰です?」「違う組織?知らんな」「何か知ってるんでしょ?隠さないで下さいよ!」ヒビキはデスクを叩いた。一台ののパソコンが目に付いた。モニターには大きくこう書いてあった。大和計画………何だ?これ…………ヒビキはUSBにコピーした。………少し時間を稼ぐか…………






「総理。アノ〜………大丈夫ですか?顔色が悪いみたいですがね」「ン?酒のせいだろう?医者は大丈夫だと言っていたがな。少し早めに休むか」「最近どうなんです?家族サービスとか。してます?年頃の娘がいるんでしょ?いくつになりました?お嬢さん」「中学生………イヤ、高校生かな?確か。最近、会わんからな。ヒビキ君は?良いぞ。家庭は」「ガラじゃ無いですよ。俺なんか。泣かせるだけで」………後、どのくらいだ?一分位か?…………「アーッ。でも良いなーって女はいるんですよ。エエ。ただね…………コーッ………難しいんですわ。恋愛は。国家試験みたいのありませんかね?」ヒビキは頭を掻いて笑う。「君らしいな。たまには羽を伸ばしたらどうかね?旅行とか。温泉とか。施設なら安く済むぞ。君は日本の誇りなんだ。特警はな。じゃなきゃ側に置かないだろう?」「エエ。マア………」ヒビキはパソコンを見た。…………ダウンロード完了の文字が出ていた。





「夜分すいません。総理。早めに休んで下さいね。ジャーこれで」ヒビキはUSBをポケットに忍ばせ、会釈した。





………フン。まあ良い。くれてやる。まだ早いがな…………不敵な笑みを浮かべワイングラス越しに都会を見る総理大臣がそこにいた。







「あのタヌキ何を隠しているんだ。臭うな」





ヒビキは家に帰り、カップラーメンのお湯を掛けた。「今日はキムチ味にするか。ッタクあの野郎。イソウロウしてるのに飯も作れないのか?」





「ウ〜ン。アラ?ヒビキ君。早かったのね?」「飯。作れよ!お前!コーヒーねーぞ!入れろ!パソコン、かりっぞ」「ハイハイ。どうぞ。いつも一緒ね。貴方。飯!コーヒー!風呂!寝る!それ以外無いの?会話」女はコーヒーを持ってきた。





「サンキュー。先寝てろ」「わかったわ。貴方もね」






「フーッフーッ。ズズズズッ………クーッ。カッレーな!このラーメン。たまらんなー。さてさて。何のデーターだ?コレ」ヒビキはデーターを見た。






「コッ…………コレは!大日本帝国や日本政府が隠蔽した事実か?まさか…………」




次の日の話だった。





「総理!休暇頂きます」「君らしく無いな。構わんが。ドコヘ?」「長崎です。アア。電話しないで下さいよ。休暇ですから。それじゃー」






続く

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