第四話~二日間と涙の……~
今回遅れてしまいすいません。
色々に詰まってました……。
何とかアイデアを絞り出して作りました!
年も明けまして。。
今年もよろしくお願いいたします。
母さんといつも道理夕飯を食べ、また自室に戻った。
夕飯を食べてる間は父さんの事が頭から離れず、母さんを見るたびに引き出しにしまっている写真を思い出した。
あの楽しかった日々……今がつまらない訳じゃ無いけれど、母さんが心から笑っていたのは父さんと僕と三人で過ごした日々だったと思う。
父さんには帰ってきてほしいけれど、紫蘭の言った言葉に信憑性は無い。紫蘭の言ってることが本当だとして、父さんを連れ戻すことができるのだろうか……。
はぁー……。
「麻琴?ため息なんかついてどうしたんだ?」
えっ? この声――――
「サラン!!」
ため息を吐いたとき、僕の部屋に居るはずのないサランが居た。
「相変わらず桜さん――麻琴のお母さんは優しいな。それに美人だ」
美人か……友達とかにもよく言われるけど、そうなんだろうか。若いのは確かだけれど。
「サラン……母さんを知ってるの?」
「ああ、何回か弥生に連れられて家にお邪魔したことがあるからね」
「そうなんだ。で、サランはどうしてここに?」
「ああ、麻琴の家の周りにこちらの世界では有り得ない歪みが発生したと感知したんでな」
「うん。あれが“夢の扉”だ。紫蘭という男が出てきた」
「紫蘭……やはりか。俺たちはその男を止めなくてはならない。麻琴、協力してくれるか?」
父さんが止めようとした男。息子の僕が知らんぷりするわけにはいかない。それに、父さんについて聞くなら紫蘭が一番詳しそうだ。
「はい。その代り、色々と詳しく教えて欲しいんだ。紫蘭について……それから、その魔法界という世界について」
「そうだな……分かった。教える。それと、仲間を紹介しておいた方がいいよな?」
「仲間? 鈴城先生以外にもこっちの世界に魔術師――という人達がいるの?」
「居るぞ。みんな、入って来てくれ」