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水虫のある先輩(陽キャ)

作者: 禅謝
掲載日:2025/11/02

水虫は、マジで、かゆい。

「私の家でお菓子会しない?」

「ハロウィンだから?」

「ハロウィンだから!」

「アタシは賛成」

「…」

「「さっきから黙ってるけど、どうするの?」」

「ゴメン! わたし、彼氏と予定が!」

「「ノロケかよ!」」




「どう思う? 不自然じゃなかった? このやりとり」

「とりあえず、いつも言うけど僕は彼氏ではありませんからね?」

そう返し、僕はため息を吐く。

先輩(高2)から、やりとりを聞かせられ、この反応。


僕の部屋。

先輩は裸足で、お菓子を食べている。

テーブルの上には、お菓子の袋が散乱。


裸足、とは。




「困っちゃうよね、絶対裸足にならないといけないじゃん」

「なってますよ? 僕の部屋で」

「水虫なのに、わたしの両足」

「僕が水虫にならない体質でよかったですねー」

「かゆくなるから困っちゃう」

「陽キャなのに…」

そう、陽キャ。可愛くて、明るい、人気者。

なのに、両足が水虫。

僕が唯一知っている。どうやら、先輩の家族も、驚愕の事実を知らないらしい。

自分だけが知っている秘密、だが水虫。

「最悪だ…!」

「こっちも最悪なんだけど? 温泉も入れないし、水泳も見学だし、柔道の授業も見学なんだよ? 簡単に裸足になれない」

「なってるんだよ?」

部屋で裸足になってるんだよ?

さて。

僕はなぜ知っているか?

小学生の頃、水泳の記録会で「なんで見学なの?」て聞いたら、こっそりと。


「水虫だからだよ」


それから、ずっと、僕を彼氏扱いして、今回のように逃げる理由にしている。違う高校に入ればよかった、けど通ってる高校は知らなかったし。運が悪い。




「かいていい?」

「縁切ります」

「うつらない体質なんでしょ?」

「縁切ります。そういうことじゃないんですよ、掃除が余計面倒臭くなるんです。家族も水虫にならない体質ですが」

まったく。

本当、頼られているんだろうけど、裸足にはできるだけならないでほしい。


「治療したらどうですか?」

「けど、またなるんだよ? 結局」

頑張れや。


読んで頂き、ありがとうございました。


水虫ヒロイン爆誕!

多分この作品だけ。

見たことないし、見ることもない。

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