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終焉の魔女の弟子  作者: ららるり
少年貴族編
24/25

少年と王国


1週間が経過し、やっとフェイルビア王国へやってきた。


ここまで長かった。

食事や寝るところは伯爵が用意してくれて、その街の一番高い宿を泊まらせてもらって豪勢な食事にもありつけた。


一人一部屋与えられたときはさすがに驚いたけど。


時々伯爵がアリスさんのところへ行って僕らと同じようなご飯をちゃんと渡しているのを見たので飢餓にさせるつもりはなかったみたいで一安心だった。


フェイルビア王国の城門を通り過ぎると、街が見えた。


ハーレイの街並みとそう変わらないもので、レンガを中心とした建物が多く建てられていた。

中央には巨大な城が存在し、それを横目に僕らはさらにさらに奥へと進む。


そういえば後から知ったことだけど、クロード王国とフェイルビア王国は仲が良く平和協定を結んでいるらしい。


ビアンカさんの戦争後に結ばれたものらしい。


伯爵はどちらの国王にも気に入られているからどこに住んでいても問題ないとか。

ちなみにお父様はフェイルビアの王にものすごく嫌われているようで1年に一回しか訪れることを許されないらしい。


「見ろよ!あれが伯爵が納める領地。商業都市フェイターだ!」

馬車の窓に引っ付きレイは目を輝かせながら僕らにそう言った。


「フェイター・・・?すごいところですか?・・うちあんまり詳しくなくて」

カロナは首を傾げ僕らに聞く。


「フェイターは昔に比べてすごい発展した方ですよ。フェルターは大戦争の中心地帯だったから。

 争いと終焉の魔女の魔術跡が昔はひどくてほとんど暮らせなかったと本で読んだことがあります」

シエスタはカロナにフェルターについて説明した。


王女ということもあってなのか、みんな頭がいい。

幼いころから英才教育を叩き込まれていたみたい。



30分後、伯爵家についた。

伯爵の衣装とは相反する黒色の館。


伯爵の帰りを待っていたかのように使用人さんが横に並んでいる。


「「「おかえりなさいませ。ご主人様」」」


口をそろえ、使用人さんらは頭を下げる。


「はい。皆さんもお久しぶりです」

「みんなただいまー!」


伯爵とミレイは使用人とあいさつを交わす。


アリスさんは伯爵に引っ張られ一足先へと館に連れていかれた。


「失礼します」

「使用人さん方。これ。よかったら。クロード国王からの贈り物です。我が国で一番おいしい菓子です」


レイとシエスタの切り替えの早さには目を見張るものがある。

僕とユウキくん、カロナも使用人さんらに挨拶をし、館へと入る。




玄関には金色の巨大なシャンデリアが光を反射し輝いており、美しさを強調させている。


「ミレイのお部屋に来てみて!」

そういってミレイは僕を引っ張る。


「あ。王女様方もお越しください!」

と、シエスタたちに気を配りつつ、僕らは強制的にミレイの部屋を訪れることに。



ミレイの部屋へ向かっている途中、

「アラモネさん。アリスさんの様子を見てきてもらってもいいですか?」

僕は周りの人に聞こえないように、アラモネさんに頼む


伯爵のことが正直まだわからない以上は、監視しておいてもらった方がいいのかもしれない


「ここがミレイのお部屋でだよー!」


玄関から左にまっすぐ行った先の大部屋。

 ピンクを中心に彩られ、ベッドや小物までピンクだ。


ピンクが多すぎてまだ驚きが抜けないが。


「みてみてー!」

「ちょ、ちょっと!」


・・・やっぱり結婚する人ぐらい自分で選びたかったな


と思いつつ、僕はミレイにどんどん引っ張られてゆく。


ミレイが見せてきたのは、

不思議なピンクの水晶体。


僕の手のひらでも収まる程度の大きさ。

でも不思議と目が離せない。


「・・・もしかしてそれ、()()()ですか?」

カロナは青ざめながらそう言う。


「え?あーたしかパパがそんなこと言っていたような・・・魔水晶ってなに?」

まだまだ知らないことばかりだな。

まったくわからない。


魔術関連っぽいけど。


シエスタやレイも魔水晶なにそれみたいな顔をしており、僕らはカロナの方を見る。


「その・・・水晶は・・・()()()()()()です」

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