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終焉の魔女の弟子  作者: ららるり
少年弟子入り編
2/4

少年と魔女の館

転移魔法に身を任せ、次に目を開けると、

巨大な館が目の前にあった。


「こ・・・ここに住んでいるんですか?」

僕は目の前の館を指し、ビアンカさんらに聞く。


「あぁ。6人で住んでいる。ショウの部屋も用意しよう」

ビアンカさんらは館の中へと入っていく。


僕は慌ててビアンカさんらの元へ走った。


中へ入ると、ビアンカさん以外にフードを被っていた人がフードを脱いだ。


「改めて。終焉の魔女ビアンカだ」

ビアンカさんはまた僕に手を差し出した。

僕も手を差し出すとどうやら握手のようだ。


「私はこの館で武器を中心とした物作りを担当しているエレナ・デイヴィットだ!よろしく頼むぞ!」

茶髪のロングに、左目が緑、右目が黄色のオッドアイ。物目ずらさにじーっと見てしまう。


「・・・《炭鉱族(ドワーフ)》の方で《魔眼》を持った方なんですね。初めて見ました。」

魔眼持ちなんて生涯会えるかわからないほどレアだ。


「お!よくわかったな!そうだ!私は《炭鉱族(ドワーフ)》!右目が魔眼《鑑定眼(かんていがん)》だ!」

「炭鉱族の方にぴったりな魔眼でよかったですね!」

「あぁ!私はこの力を誇りに思うよ!そしてお店を開くことが夢なんだ!」

エレナさんは明るい人だった。


「よろしく頼むぞ!ショウ!」

エレナさんと握手を交わした。


「私はここの館の掃除人をやってます!アラモネ・ヒューラーです。よろしくお願いします!」

次は薄紫色のショートヘアーに耳と尻尾が生えた女性。


「アラモネさん。よろしくお願いします!アラモネさんは《獣族(アニマル)》でしょうか?」

確かそう言った種族がいたような・・・


「はい!と言っても私は狐のハーフですけどね・・・!」

「僕は獣族好きですよ!」

「・・そう言ってもらえると嬉しいです」

照れくさそうに笑うアラモネさん。それを見てたエレナさんがニヤニヤとアラモネさんを煽る

そしてじゃれ愛が始まった。


次にアラモネさんの横の方を見る。


「・・・私はアリスです。魔女の館(ここ)庭園の管理人(フローリスト)薬品調合(ウィッチ)をしています。」


「よろしくお願いします」

水色の髪に黒い角が1本生えているが元は2本生えていたが欠けちゃったみたいだ

角が生えて居るってことは《鬼族(おーが)》か。

・・・アリスさんが僕を見る眼は嫌悪感だろうか。


「もっと愛想良くしたらどう?アリス?」

ビアンカさんは半呆れ気味にアリスさんにそう伝える。


「・・・知ってるでしょ。私は子供は好きじゃない」

プイッとそっぽを向いたアリスさんの行動に若干苦笑いを浮かべる一同

「・・・僕はゼイユ・ブレイズ。ここで料理を任されています。」

1番まともそうな男性だ。

身長はやや高く、金色の髪、丸めがねをかけており、40代ぐらいの方で一瞬怖い人かと思ったが顔からも感じる聖人オーラが感じ取れる。


「・・・ゼイユさんは巨人(ゴーレム)を切り倒した人ですよね?剣で倒していたから剣士さんですか?」

僕はゼイユさんの腰に刺さっている剣をじーっと見つめる。

ゼイユさんはニコッと笑い、

「えぇ。私は剣士です。一応"剣帝"という称号もいただいております」

「すごいですね!ゼイユさん!剣帝って70歳でなれるかなれないかぐらいなのに!」


この世界は魔術・剣術・弓術が存在し、共通の階級がある。


初級・中級・上級・聖級・王級・帝級・星級・神級・終級

の9つ。


大体の人は中級ぐらいまでだが、それを帝級かつ、40代ぐらいとなると、凄い鍛錬がいるはず。


ゼイユさんに尊敬の眼差しを送っていると、転移魔法で人がワープしてきた。

薄白い光に包まれ、男性が出てきた。


「もしかしてもう自己紹介終わっちゃった?」

何やら色々買ってきたようでてから溢れ出るほどの荷物を抱えていた。


「あれ魔法鞄(マジックバッグ)に入れなかったの?」

エレナさんが不思議そうな顔をして荷物を受け取る。

「こんなに荷物があったら入れられねーだろ!!」

と少し怒りながら荷物を地面に置き、僕に手を差し出してきた。


「よろしく坊主。俺はケイン・カシオペア。ここで調達員をしているんだ」

僕はケインさんと握手を交わし短い自己紹介をした


「ショウです。よろしくお願いしますケインさん!」

僕がニコッと微笑むと、ケインさんは突然涙を流した。


訳もわからず困惑していると、

「な・・・・名前を呼んでぐれだのが・・・!!?」

とケインさんがいった。


「あー・・・()()()は自分の名前をちゃんと言われないみたいで・・」

アラモネさんがケインさんを宥めながらそういったが、間違えている。


10分後、何度も仲間から名前を間違われながらもいいケインさんは落ち着いた。


「・・・自己紹介は終わったみたいだね。じゃあショウ。君には"試練"を受けてもらう」

妖艶に微笑むビアンカさん。


「し・・・試験ですか?」

僕はビアンカさんの言葉に少し萎縮していた。


「私を含め、ここ。《魔女の館》のメンバーから弟子に相応しいかの試験を受けてもらうこと。ただし、

 1人でも不合格を出されてみろ。お前を孤児院に戻す」

ビアンカさんは本気らしく、僕は思わず息を呑んだ。


「順番はアラモネ、エレナ・私・()()()・ゼイユ・アリスだ」


アリスさんが最後か・・・。


他の方はまだお優しい人たちだったけど、アリスさん。

どうにも僕のことが嫌いなようで、ずっと僕のことを冷ややかな目で見ている。


「ーー何をぼさっとしている。1回目の試験を始めるぞ」

ビアンカさんは杖を振った。


ーー瞬間、アラモネさんと共に廊下に立っていた。


この試験不合格をもらうわけにはいかない。


僕は自分に喝を入れた

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