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終焉の魔女の弟子  作者: ららるり
少年貴族編
15/25

少年と貴族

誕生日盛大に祝ってもらったかと思ったらその当日にまさかの()()()()()場所へ連れ戻されるとは思ってもいなかった。


あのあと、僕の部屋に案内され、ベッドで横になる。

館の時よりも圧倒的に豪華な部屋だったが、ここにいると気分が悪い。


あの・・・破滅の魔女と名乗っていた人物は、遠隔監視ができるらしく、遠くの方で僕のことをみているようだ


こんこんと部屋のドアをノックする音が聞こえた

「ショウ様。当主様が食事へ来いとおっしゃっております」


ドア越しでおそらく使用人さんであろう人がそう伝える。

「それは強制ですか?」


僕は体を起こし使用人さんに聞こえる声でそう聞いてみた。


「・・・はい。お召し物をご用意致しました。こちらへ着替えて、大広間へ来てください」

ご用意ってことは僕が取らないといけないのか


僕はドアを開け、女性の使用人さんから衣服をもらった。


渡された衣装は、紺色を中心とした衣装で細かな装飾までこだわられている。

いかにも貴族が着こなしている服のようだった。


「着替えられましたら現在着用されております衣服はこちらで処分いたします」

「大丈夫です。記念に取っておきたいので」


少々冷たくそう使用人さんに言い放った。

「そうですか・・・」


僕はドアを閉め服を着替える。

サイズがぴったりで若干怖さも感じる。


着替えた服はケインからもらった魔法鞄に入れておくことにした。


「はぁ・・・」

食事ということは家族全員が揃っている。

昔の嫌な記憶がフラッシュバッグし、思わず吐きそうになる。


それでも行くしかない。

僕は意を決して大広間へと向かった。


少なくとも5歳までは住んでいた家だ。

まだ場所は覚えている。



時々すれ違う使用人さんは僕をみて揃って驚いたような顔をするが、すぐに一礼する。


「はぁ・・・」

ため息をつきながらふと窓の外を見た。


誕生日を祝ってもらったのはお昼頃、現在は夜でハーレイの街を暗く包んでいる。


「帰りたい・・・」

そうこうしているうちに大広間の前まできてしまった


使用人さんが僕に気付き、ドアを開けてくれた。

正直開けないで欲しかったが入らないといけない。


憂鬱だが、僕は足を前へと進めた。


大広間は天井に大きなシャンデリアや、絵画が飾られており、

中央には机に並べられた料理を食してる僕の家族達がいた。


「・・・本当に帰ってきたんだな」

食事をする手を止め、僕を睨む兄

ドライ・アクレシア

銀髪の髪にところどころ金色が混じっている。お父様に似ていて黄色で鋭い目つきだ。

顔立ちもよく、14歳なおかげか身長が170センチあるようだ。


妹はこちらに見向きもせず食事を摂る。

母様の金髪を色濃くついでおり、紺色の派手な服を身に纏っている。

目つきや色は母様に似ている。

アイナ・アクレシア。


「ショウ・・・!」

お母様はとても安心したかのような表情を浮かべる。

シロネ・アクレシア

長い金髪を靡かせ、優しい目つきに翡翠色の目。

紺色のドレスを身に纏っている。

この家で唯一の僕の味方

だが、お父様の圧に逆らえないようで、僕が孤児院に入れられた後も時々会いにきてくれた。



「怖気付いて来ないと思っていたが・・・ふむ。成長はしているのだな」

そう言いながら微笑むお父様に震えが止まらない


「・・・なんのようでしょう」

感情をなるべく悟られないよう、作り笑顔で聞いた


「俺はお前のことを病弱で外に出られないと世間に公表した。だが、伯爵家にそんなの渡すわけにはいかない。

 そこでだ。一週間後、王国でパーティーがある。そこでお前の存在をアピールしろ」


「はぁ・・・」

「王国のパーティーは第5王子と第3王女、その他にも上級貴族に失礼のないようにな。

 さぁお前の分も食事を用意した。食べろ」


使用人さんは僕の椅子を引いてくれた。

僕の席はアイナの横だった。


「ありがとうございます」

使用人さんにお礼を言い、僕は豪勢なご飯を食べた。


ゼイユさんのご飯が恋しい。



食事を済ませ、湯を浴び、することもなく、屋敷を彷徨いた。


ふと、半開きの扉の前を通りかかった時、使用人さんたちの話し声が聞こえてきた


「俺新人だからわからないんすけど・・・今日きた男の子本当に当主様の子っすか?」

「うん。私長いから覚えてる。魔術が使えなくて孤児院に入れられてたけど・・・」

「正直怖いよな・・・」


怖がられているみたい。

正直僕もあんまり長いはしたくないけど・・・


きっとみんなが助けに来てくれるはず。

それまでの辛抱だ。


そう言い聞かせ、僕は自室へ戻った

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