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終焉の魔女の弟子  作者: ららるり
少年弟子入り編
11/25

少年と誕生日一週間前

魔女の館に来て1年が経過した。

あと一週間後に僕は誕生日を迎える。


もちろんビアンカさんたちには誕生日のことを話していない。

誕生日を祝われたくないからだ。


幼い頃は誕生日を盛大に祝われたいという願望こそあったものの、それは砕かれトラウマとなっている。


よって!

 今年も自分の誕生日を自分で祝うことにした!


ドタバタ・・・

()()()()さん!もっと持ってください!」

「俺はケインだ!!十分持ってるって!」


最近皆さんが忙しそうだ。

いつも朝は二度寝か誰かに手紙を書いているビアンカさんですら、この頃


「うぅう・・・忙しい」

と愚痴を言っていた。


魔術の勉強の時間も掃除の時間も、日常会話もする時間を減ってしまっている。


つまり、

 僕は暇なのだ。


「あの。手伝いますよ?」

ドアを開け、ケインとアリスさんに声をかける。


「べ!!?いや!!大丈夫!!ほら!俺とアリスで十分だ!!」

ケインはアリスさんから荷物を少々とり、僕は必要ないとアピールする。


「そうですか・・・」


僕は、ドアを閉めた。

「どうしよっかな・・・」


___________


俺はケイン・カシオペア。


ショウの誕生日の準備中だ。

と言っても1週間後だが、1年前祝えなかったので今年こそは盛大にするべく、準備を進めている。


ことの発端は1年前・・・ショウの誕生日が過ぎた翌日のこと


「ふんふん〜♪」

俺は《魔法鞄(マジックバッグ)》の整理をしていた。


「年に一回ぐらい中のものを整理しておかないとな・・・」

魔法鞄(マジックバッグ)》は入れられるもの数が決まっており、たまに整理整頓をしないといざって時に使えないからな。


と、魔法鞄の中身を出した時、ショウを引き取った時についてきた契約書と子供について書かれた書類が一緒に落ちてきた。


「ん。これ・・・あ〜契約書か!」


と、懐かしさを感じながら書類に目を通した時、


「ん。誕生日が・・・ん?あれ?昨日???ん?」

「えぇええええ!!?」


それをビアンカ達に説明した。

「全く。そういう書類はちゃんと見る癖をつけなよ」

「色々と手伝ってもらっているのに、誕生日を祝えなかったのは失礼ですよね」

「なら、来年盛大に祝いましょう」


と、去年から緻密に計画をたて、今に至る。


装飾品をアラモネが準備し、ケーキはゼイユが、ビアンカは知人らに、プレゼント選びを手伝ってもらっているらしい。エレナは新しい何かを作ると宣言し、工房に籠りっきり。

俺も何かしたいが、特にできることもない。


なのでこれを運び終わったらハーレイへプレゼント選びにエレナとビアンカ以外がいく。


「うっし・・・これはここに隠してればいいか。」

「はい。・・・あ。そろそろハーレイへ行く時間ですね。」

時刻は11時を指しており、俺とアリスは装飾品をショウにバレない位置に置き、自室へ荷物を取りに行った。


自室へローブを取りに行き、被る。

このローブは指定した対象から認識されない・・・《認識阻害》やさまざまな耐性が付与されている優れものだ。


狩りにはもってこい。


「そろそろ行きますよ」

ゼイユが俺の部屋のドアを開けそう伝えにきてくれあ。


「あぁすぐいく」

俺はそう返事して、部屋を出た。


廊下でアラモネを待っていると、ショウの部屋のドアが開いた。


俺たちは体をビクつかせた。

「あ・・・あの。どこかいくんですか?」


ショウは俺たちのローブ姿なのを不思議に思ったのかそう聞いてきた。

ローブ姿の3人。

不思議に思うのも無理はない。


「ちょっとs((」

アリスの説明を破るかのように、アラモネが息を切らし慌てた様子でやってくる

「ごめんなさい!お待たせしました・・・!ハーレイへの準備できました!」


と自信満々にそう言い切ったアラモネ。

そして、ショウが今ここにいることを理解し、青ざめていく。


もう嘘をつくことはできず、俺たちはショウの方を見る。


ハーレイと聞いて目を輝かせている

「僕もついていってもいいですか?!」


10歳だが子供の目の輝きを捨てられるほど俺たちは薄情ではなかった。


「あぁ。こい!久々の外だろ?行こうぜ!」

俺はショウに手を差し出した。


「はい!ちょっと待っててください!」

ショウは準備を始めた。


俺らはアラモネをじーっと見つめた。

「ご・・・ごめんなさい」

アラモネも反省しているが、面倒なことになった。


「私たちは大人だからバラバラでも大丈夫ですが・・・ショウ君はバラバラになるわけには行きません。交代でショウ君を見ておきましょう」


「あぁ」


それにしても25歳で10歳を見るなんて、歳の離れた兄弟じゃねぇか・・・。

と考えていると、ショウは俺らと同じ白いローブを纏い、キラキラとした目でコチラを見ていた。


「じゃ。ビアンカさんに《転移魔法シール》をもらいましょうか」

アリスに続き、

俺たちはビアンカの部屋を訪れ、

疲れて死にかけているビアンカに《転移魔法シール》を10枚ほどもらった。


ビアンカがいなくても転移できるように簡易化したシールだ。

微量な魔力でさまざまなところへ行ける。


行く際は、ビアンカが俺たちをハーレイへと転移させてくれた_____。

そして、2年ぶりに、俺たちとショウはハーレイへやってきた

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