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終焉の魔女の弟子  作者: ららるり
少年弟子入り編
10/25

少年と冤罪

館に来て1年が経った。

魔術も神聖中級魔術を勉強している。


中級魔術ともなると、初級魔術よりも数が多くなり、少々難しくなる。


そんなある日。


「ないんだ!」

エレナさんは僕らを食堂へ集合させ、顔を真っ赤にしながら声を大にしてそういった。


「何が・・?」

ビアンカさん・・・いや一同困惑の表情を浮かべており、ビアンカさんがそれを破った。


「そ・・・その・・・」

その問いにすぐに答えず、モジモジと体を揺らすエレナさん。

「・・・・・ぎ」

やっとのことで発せられた声はとてもか細く、弱々しいものだった。

「もっと大きく言ってくれねぇか?」

ケインは聞き取るため声のボリュームを上げることを推奨した。


意を決したエレナさんは館に響くぐらいの声で


「どこを探しても下着がないんだ!!!」


と言い放った。


あまりの声の大きさに、耳がキーンとなり、耳を押さえた。


「そ、そんなことで呼び出したのですか?」

ゼイユさんもほぼ呆れ顔だ。


「そ、そんなことじゃないですよ!女性の下着と男性の下着は価値が違うんです!」

アラモネさんが食い入るようにゼイユさんへ反論した。・・・何やら自分の手で胸部付近を触る。


「それなら早く言ってくれれば私が魔術で探したのに・・・」

ビアンカさんは自分で魔術を作れる人で、さまざまな魔術を作った。


今使おうとしているのは、人探しとか物探しとかに使える《探知(サーチ)》だろう。


程なくして、

「あぁ〜・・・」

何とも言えない顔を浮かべるビアンカさん。


「ま・・・まさか泥棒が!!?」

エレナさんはそういい、腰につけていたトンカチを握りしめる。


「お・・落ち着いて。みんなの部屋を抜き打ちで探せば・・・うん」

ビアンカさんがそう言ったが、どこかいたずらっぽく微笑んでいる節があった。


嫌な予感がした。


そして急遽、

「今から男子の部屋の抜き打ちチェックを始める!」

部屋の抜き打ちチェックが始まった。


_____

最初はケイン。


ケインの部屋は緑色の壁に、自分の武器の弓矢を飾っており、壁には、自分で狩っただろう獲物の標本のようなものを飾っていた。


「趣味悪・・・」

「ですね・・・」

「いかにもケインさんが好きそうな部屋ですね」

と、エレナさんたちはケインの部屋をみて引いていた。


「ひでぇ!」

ケインはショックのあまり、隅でうずくまっていた。


何だかかわいそうだ。


下着探しは、僕とゼイユさんも手伝わされたがケインの部屋にはなかった。


「じゃ・・次ゼイユ!」

エレナさんはそう言って、ケインの部屋を出ていき、隣のゼイユさんの部屋を開けた。


「プライベートの侵害では・・・?」

とゼイユさんはエレナさんの行動に引いていた。



ゼイユさんの部屋はベッドにクローゼット、机と椅子。という特に部屋の装飾もしておらず質素だった。

本人曰く、ミニマリストのようだ。


「クローゼット。開けますね」

アリスさんも意外に捜査に協力的だった。

一応エレナさんより常識人のため、ゼイユさんに確認をとり、承諾してもらってから開けていた。


「・・・ここにもないね」

アラモネさんはゼイユさんのクローゼットを一通り漁ってからそう呟いた。


もはや女性の方々が泥棒なのでは?


ビアンカさんも気まずそうにして自室へ帰って行ったし・・・


「最後はショウだが・・・」

エレナさんは僕の顔を見る。


「ま。ないだろうけど見ておくか」

子供が大人の女性のパンツを盗むなんてそうそうないとわかっているらしい。


僕がそもそも人のものを盗むわけがない。



そう意気込んでたのも束の間______。


最近エレナさんが作ってくれた僕用のクローゼットから"くまちゃんパンツ"が見つかった。


「これはエレナさんのじゃありませんね」

「そうですね」

アラモネさんやアリスさんはくまちゃんパンツを戻そうとした。


「待って」

エレナさんに止められた。


「・・・これが私の探していた下着、"パンツ"だ」


「「「これがエレナさんのパンツなの!!?」」」

その場にいた全員が口を揃えてそう言った。


エレナさんは顔を真っ赤にさせる。

「下着っていうから"ブラ"って思うじゃないですか!」

「ですよ!」

アリスさんとアラモネさんはぷんぷんと怒っている。


「いや・・・私は一言もブラとは・・」

2人に反論するようにエレナさん


「いや!それよりなんで僕のクローゼットからエレナさんの下着が?!」

「そ!そうだ!1番関係ないフリして犯人だったのか!?」


そういうエレナさんの顔はまだ信じきれていないようだった。

アラモネさんやアリスさんも同様。


「お。9歳でもう、目覚めたk((」


そう言いながらニヤニヤとしていたケインはゼイユさんの手刀で眠りに落ちた


「・・・一ついいでしょうか?」

ゼイユさんはケインを僕の椅子に座らせ、咳払いを一回してから口を開いた。


「エレナさんの下着は言いづらいですが子供のものと見間違えます。そして、先ほど気まずそうな顔をしていたビアンカさんが拾った際にショウくんのと見間違えたのではないでしょうか?」


一理ある。


「・・・なら一度ビアンカを問いただそう。」

「「多分これ聞かれてますよ」」


僕とアラモネさんは同時にみんなにそう言った。

確か獣族は視線に敏感と聞いたことがある。


「おそらくビアンカさん《認識阻害》で・・・」


「よっと」

僕は違和感のあった場所を手探りで探すと、手に触れた。


「・・・あはは」


ビアンカさんは《認識阻害》を解き、姿を現した。


明らかに気まずそうな顔をしているので黒だろう


ビアンカさんを尋問すると正直に答えてくれた。


「ショウの部屋の近くに落ちてたから・・・ね?」

同情を誘ったビアンカさんだが、僕は冤罪をかけられていたので、もちろんすぐに許すわけにはいかない。


「ゼイユさん。今日の夜ご飯はビアンカさんの嫌いなカボチャをあげてください」

「え"」


この前カボチャっていうオレンジ色の野菜を残していた。

多分嫌いなのだろう。


「えぇ名案ですね!」

僕とゼイユさんはビアンカさんから見てとても怖い顔をしているだろう。


「や・・・・やだ・・・」

カボチャという単語を聞いて体を震わすビアンカさん。


「さ。ご飯を作りましょうか」


「ヤダァあああ!カボチャは無理だ!お願い!」


駄々をこねながら、ゼイユさんにビアンカさんは食堂へ連行されていく。


何はともあれ。

はっきり最初から僕の棚に入れたことを言えば嫌いな食べ物を食べなくてもよかったのに。


日頃の弟子への態度を見直してくれればそれでいい。


今日の晩御飯をビアンカさんはヤダヤダいいながらカボチャを食していた。


翌日、ビアンカさんは体調を崩していたが


しーらない

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