表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

出会いは突然に

「おい、あの旅人」


「いつも一人で旅をしてるって噂の?」


などと、ギルドに入った瞬間に聞こえた。


俺こと白雪真冬はこんな空気が少し苦手だ。今日も旅の路銀を得ようとたまたまギルドに入っただけなのだから。


「冒険者ギルド」


数々の冒険者を管理し、冒険者に依頼を出したり、素材を買い取ったりする場所だ。


もっとも素材買取は冒険者でなくてもできるので、俺は冒険者ではない。


冒険者ではなく、旅をする者は旅人とよく言われる。俺もその一人だ。


ただいくら旅人といえど普通は集団で旅をするものだ。最低でも1人は連れがいる。


だが俺はいないため、逆に注目されるのだろう。


「買取お願いします。」


というと、


「はい。少々お待ちください。えーと…全部で1300シアです。」


ちなみに「シア」はお金の単位で、地球でいう「ドル」と価値はほぼ一緒である。


そして買取が終わり、ギルドを去ろうとしたら、


ドォーン!!!


と扉が謎の少女によって乱暴に開かれた。


何事かと思った時に、


「お願い!助けて!」


とその少女が叫んだ。


他の冒険者が唖然とする中、受付の人が


「どうされましたか?」


と、聞くとその少女は


「私の住んでいる国に黒龍が現れたんだ!」


すると、


「黒龍だって!?」


「災害級の魔獣じゃないか!」


と、誰も行くという人がいなくなった。


「誰か来て!」と言ってる叫び声も虚しく、俺含めてみんなが立ち去ろうとする。


だが


「このままだとお父さんとお母さんも死んじゃう!だから、助けてぇ…」


結局俺だけが残った。


「なんで」


「助けてほしいんだろ?それに、親と会えなくなる辛さはわかっているつもりだ。」


俺は経験したからな。と苦笑しながらいって


「そういえば名前は?」


と聞くと、


「アリア」


「いい名前だな。俺は白雪真冬だ。珍しい名前だがよろしく頼む」


「本当に助けてくれるの?」


「どうやら男に2言はないらしくてな。」


「ありがとう、ございます!」と、アリアは泣きながらそう言った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ