表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/103

06話:浅香から流行ってる冒険者動画を教えてもらう

「ありがとう浅香! そのアイデアは今すぐにでも採用する事にするよ! あ、だけど動画投稿するにしても題材は何にしようかなぁ……浅香は最近流行ってる冒険者系の動画って何か知ってたりする?」

「うーん、最近の流行りだとしたら……まぁ最近だとエンタメ系の冒険者動画が激アツだね。冒険者ギルドで販売されてる課金ガチャ100連回してみたとか、スライム風呂に友人を入れてみたドッキリとか、ダンジョン飯10キロ食べきるまで帰れませんとかとか、そんな感じのエンタメに振り切った冒険者動画が人気かな。私もそういうエンタメ動画は面白いからたまに見てるしね」

「へぇ、そうなんだ。僕は冒険者系の動画は全然見てなかったから知らなかったんだけど、今の動画界隈はそういうエンタメに特化したのが人気になってるんだね!」

「うん、そうだね。今は見てる視聴者をケラケラと笑わせるっていうコンセプトのエンタメ動画の人気が根強いって感じだねー」


 どうやら浅香曰く、最近の人気動画はエンタメ系に寄った動画が賑わっているらしい。


「ふむふむ、なるほどねー。だけど僕は人を笑わせたりするのは不得意だと思うし、そういうエンタメに特化した動画を作るのはちょっとハードルが高そうだよね……」

「あはは、確かにね。お兄ちゃんは結構真面目だからそういうエンタメ系の冒険動画を作るのは難しいかもねー。あ、そうだ。それじゃあ今の内にエンタメ以外の動画を作っていってさ、そのジャンルの第一人者になるってのはどうよ?」

「え? ど、どういう事?」


 浅香は僕にそんなアドバイスを送ってきてくれたんだけど……でも僕にはその言葉の意味が全くわからなかったので首を傾げながら浅香にそう聞き返していった。


「えっとね、冒険者界隈は皆こぞってエンタメ系に特化した動画を出してるんだけどさ、でもそういうエンタメ動画で一番再生数が回ってるのって……実は一番最初にそういうエンタメ動画を投稿した人なんだよね」

「へぇ、そうなんだ?」

「うん、そうなの。だから何か新しいジャンル動画の第一人者になれればひょんな事からバズってチャンネル登録が一気に増える可能性とかあるかもしれないよ? って事で何か新しいジャンルの動画投稿に挑戦してみるのもアリなんじゃないかなー?」

「な、なるほどっ! いやそれは素晴らしすぎるアイデアだよ! やっぱり浅香は何でも知ってていつも頼りになるなー!」

「ふふん、そりゃあ私だって伊達にネット見てないからねー」


 あまりにも素晴らしすぎるアイデアだったので僕は目をキラキラと輝かせながら浅香にそう伝えていった。すると浅香は若干ドヤ顔を決めながらそう返事を返してきてくれた。


「よし、それじゃあ浅香のアドバイス通り何か新しいジャンルの動画投稿をしていくよ! あ、でもさ……結局のところ一体どういう動画ジャンルが僕に合いそうかな? 何かオススメのジャンルとかあったりするかな?」

「うーん、まぁやっぱりアレじゃない? お兄ちゃんって冒険者の勉強を沢山してるし、それに爺様婆様からも色々な冒険者知識を教えて貰ってるんでしょ? せっかくそういう知識を沢山持ってるんだし、新人冒険者とか冒険者になりたい人に向けた解説動画を作るってのはどうかな?」

「え? 解説動画? うーん、何だかエンタメ動画とは対極の位置にありそうなジャンルだけど……そういうのって流行ったりする可能性あるのかな?」

「うん、私の予想ではそういう動画は今後いつかバズる気はしてるよ。だってほら、最近は都会の方だけどダンジョンライバーに憧れて冒険者になりたいって人がすっごく増えてるらしいじゃん? お兄ちゃんもそんなニュース一度くらいは見た事あるでしょ?」

「あぁ、うん。確かに最近は都会の方で新人冒険者が爆増してるってニュースは時々やってるよね。僕もそんなニュースは何回か見た事あるよ」


 ここ最近は冒険者になりたいという都会に住む若者がだいぶ増えているらしい。理由はお金になるとか、ダンジョン配信で有名になれるとか、そういう理由が近年では強いようだ。


 まぁ僕達が住んでるのは田舎だし冒険者の数も全然増えてないのでそんな実感はちっとも湧いてないんだけど、でも若者が多い都会では今や冒険者というのは凄い人気の職業になっているようだ。


「でしょ? だから今後は解説系の動画が一気に需要が出て来ると私は予想してるわけ。だって冒険者についての動画自体はそれなりに沢山投稿されてるんだけど、でも解説動画とか初心者向けの動画を投稿する人って全然いないんだもん。だから今ならお兄ちゃんがそういう動画投稿者の第一人者になれるはずだよ。ふふ、そしたら解説動画の人としていつかお兄ちゃんがバズって大人気チャンネルになっちゃうかもよー?」

「な、なるほどー。確かにそう言われてみればその可能性は十分にあり得そうだね! それに冒険者の解説動画なら僕でも色々と話せる事は多いだろうと思うし……よし、それじゃあそのアドバイスを参考にしてこれからは解説動画を作っていく事にするよ! ありがとう浅香! 凄く参考になったよ!」

「うん、それなら良かったよ。それじゃあ頑張ってね兄ちゃん。私もお兄ちゃんの事は応援してるからこれからも何かあったらいつでも私に相談してね」

「うん、ありがとう!」


 浅香のおかげで次にやるべき事が出来たので僕は浅香に向かって全力で感謝を伝えていった。やっぱり僕の妹はいつもすっごく頼りになるよな。


 という事でそれから僕は浅香のアドバイスを取り入れていき、まずは解説動画で喋る内容の台本作りを始めていく事にしていった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ