表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

300字SS

ゲーム

作者: こどー

 幼い頃、一歩ずつしか前進できない歩兵が敵陣に入った途端に覚醒するルールに興奮したものだった。異国からやってきた先祖の遺した本で知った、現物を見たことのないゲーム。よく似たゲームで、最深部まで踏み入った兵が好きな身分に転身するルールを持ったものもあるらしい。前者が覚醒なら後者は異例の大出世、あるいは偽りの身分から真の姿を取り戻すような、いずれにしても大興奮間違いなしの展開だった。

 今、目前にはまさにその時が迫っている。まともに名を呼ばれたことすらない雑兵の己が戦況をひっくり返す起死回生の一手を打てる時が。極度の疲労も空腹も、折れた骨の痛みも熱さえも麻痺した体で最後の一歩を今踏み出す。

第22回 毎月300字小説企画、お題は「歩く」でした。

……が投稿日を1日間違えていたので、ひっそりと公開のみしておきます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ