26ーおばばしゃま by.ハル
おばばしゃま、今日はちょびっとしゃびししょうらった。
きっと、亡くなった旦那しゃんの事を思い出したんらと思う。
おれぇはじーちゃんとばーちゃんを思い出すとちょびっと胸がキュッてなりゅ。
元気なおりぇを見せたかったなぁ~ッて思うんら。
おりぇがおばばしゃまのしょばに行くと、おばばしゃまがしょぅ~ッと抱き締めてくりぇた。おりぇが大きかったりゃ抱き締めりゅのに。おりぇはまらちっせーかりゃ無理ら。
こんな時、元の大きさらったらなぁ~ッて思う。
らって20歳らったのに、いきなり3歳らじょ。しょりゃびっくりら。
おばばしゃまと一緒にしぇいれいじゅの下に置いてありゅ石にお花を供えたんら。
おばばしゃまが、おりぇの頭を撫でながりゃ『ありがとうね』と言った。
この場所はほんちょに良いんらよ。しぇいれいがいっぱいらし、しぇいれいじゅのしゅぐ下らし。こんな良い場所はないんら。ピカピカれポカポカら。きっと旦那しゃんもよりょこんでりゅじょ。
どりゃごんは自分が死ぬ時が分かりゅんらって話しを聞いた。みんな同じとこに行くんらって。しょこがどりゃごんのお墓になってりゅって。しゅげーな。
どりゃごしおんの昔話も教えてくりぇた。月が光って光の筋が出来た時はびっくりしたじょ。
ひぽ、しゅげーじゃん。しぇいりぇいじゅうってしゅげーんらな。ほんちょにおとぎ話みたいら。
「ハル、何してんだ?」
「じーちゃん、なんれもねー」
おりぇがおばばしゃまの家の縁側れ、しゅしゅとひぽとしゅわってたりゃじーちゃんがやって来た。おばばしゃまも一緒ら。ありがてーな、気にしてくりぇんら。
「ハル、夜はまだ少し肌寒くなるから中に入りな」
「ん、おばばしゃま」
そう言いながらおりぇはおばばしゃまに両手を出した。
「おやおや、抱っこさせてくれんのかい?」
「おばばしゃま、らいしゅきら」
「おや、ありがとうね。あたしもハルが大好きだよ」
「やだ、あたしだってハルちゃんが大好きよ!」
「ぶもも」
「しゅしゅ、ひぽ、ありがちょな」
「アハハハ、皆ハルが好きだぞ」
「じーちゃん、ありがてーな」
おりぇはおばばしゃまに抱っこされながりゃ、おばばしゃまの首に抱きちゅく。
「もう眠いのだろう」
「ん、らいじょぶら」
「なんだい、ちょっと思い出していたのかい?」
「おばばしゃま、ありがちょな。じぇんぶ終わったりゃ、ひぽを返しにくりゅかりゃな」
「ああ、待ってるよ」
「ぶも」
月がふたちゅ……オレンジと緑の月ら。夜風がほっぺを掠めていく。しゅじゅしいな。空気が澄んでいりゅかりゃ、月もきりぇいに見えりゅ。
「良い月夜だねぇ」
「ああ、本当に」
「きりぇいら……」
「ぶも」
「ふふふ、ハルちゃんもう半分眠っているわ」
しゅしゅ、まら寝てねーじょ。けろ、もう限界ら。このちっせー身体はしゅぐに眠くなりゅんら。しゅぐに腹も減りゅ。ああ……もうちょっとおばばしゃまと話していたかったなぁ……
「あら、ハルちゃん寝ちゃったわ」
「おばば様、重いだろう? ワシがベッドへ連れて行こう」
「大丈夫さ。あたしが連れて行くよ。可愛いねぇ」
「ハルもおばば様には懐いているしな」
「そうかい? なら、嬉しいよ。竜王達が幼い頃はもう大変で、可愛いなんて思うヒマもなかったからね。孫が出来た様な気がするよ」
「アハハハ、本当の孫はもう皆大きいですな」
「本当だよ。皆立派になってくれて有難いねぇ」
「ハルはどんな大人になる事やら」
「きっと良い子に育つさ」
んん~……おりぇちゃんと聞いてりゅじょ。半分以上寝てりゅけろな。
今度はもっとゆっくりお泊りに来たいな。ばーちゃんもいっしょにら。
しょの日はおばばしゃまと一緒に寝たんら。
しぇいれいじゅとしぇいれいじょうおー、たしゅけなきゃ……




