表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ちびっ子転生者は手に負えないッ!Returns 〜精霊女王がピンチらから聖獣と一緒にちゅどーん!しゅりゅ〜  作者: 撫羽
第3章 あんしゅてぃのしゅ大公国ら!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

214/220

214ーミッションコンプリート

「ハルちゃ~ん! もっと遊ぼうよー!」


 と、ソニルがハルに抱きついていたが、コニーにバリッと引っ剥がされた。


「しょにりゅしゃん、また来りゅじょ」


 精霊女王は精霊王に連れられ先に戻って行った。

 ハル達もユニコーンに乗って帰るのだろう。


「ねえねえ、ミーレ。転移なの? 走って行かないの?」

「シュシュ、走ると何日も掛かるのよ」

「あら、そう? でも景色を見たくないかしら?」

「嫌ってほど見ているわよ」


 見たいのはシュシュだけらしいぞ。


「しょにりゅしゃん、まったなー!」


 と、あっけらかんとハルが手を振る。

 転移でリヒトが管理するベースに戻って来た一行。


「ふゅ〜、おわったじょ!」

「ハル、まだだぞ」

「じーちゃん、らってしぇいれいじょうおーは、しぇいれいおーと帰ったじょ」

「ヒポポを送って行かないとな」

「あ、しょっか。ひぽ」

「ぶも」


 呼ばれてハルの亜空間からまたお顔だけをヌッと出すヒポポ。


「ひぽ、ありがとうな」

「ぶもぉ」

「また会いにいくかりゃな」

「ぶも」


 ヒポポはハル達と離れるのが寂しいらしい。

 思えば最初からずっとヒポポは一緒にいた。一緒に各国を回った。

 ヒポポが精霊獣と話をしてくれたから、精霊女王が来たかそうでないかが分かったんだ。


「おばばしゃまが待ってりゅじょ」

「ぶも」


 そうだ、おばば様が待っている。皆の帰りを待っているぞ。


「先に城へ報告だ。それからヒポポを送って行こう」

「じーちゃん、分かったじょ」


 ハルちゃんも名残惜しそうに、ヒポポの背を撫でる。まだ手の甲にエクボのある小さな手で、何度も何度も。


「ぶも」

「ひぽ、ありがとな。ありがと」


 小さなハルちゃんが、大きなヒポポに抱きついた。なんだか悲しくなるではないか。

 ヒポポの小さな尻尾が、ヒョコヒョコと揺れている。またいつでも会えるさ。


「ハル、もう眠いだろう?」

「りひと、ちょっちな」

「ハル、お昼寝しましょう」

「ん、みーりぇ」


 ミーレに抱っこされると、直ぐに眠いお口になってしまうハルちゃん。

 ムニャムニャとしているかと思うと、ふわ〜ッと大きな欠伸をした。

 その後を白い奴が当たり前のように付いて行く。ヒポポもだ。


「ミーレ姐さん、自分も行くわ」


 カエデもミーレの後を追う。

 ハルの周りは、賑やかだ。また大きなシュシュの胸元で、小さく丸くなって眠るのだろう。


「長老、城へは明日の朝に行くか?」

「そうだな。ハルは昼寝の後はルシカのオヤツだと言うだろう?」

「確かに、そうだな」

「私はそのオヤツを用意しますね」


 まさか最後に精霊王が自ら出てくるとは思わなかったが、精霊女王を探して連れ帰るというミッションはコンプリートだ。

 あとは報告と、おばば様の元へ無事にヒポポを帰す。



「うめーな」


 お昼寝から起きて、ルシカのオヤツを食べているハルちゃん。


「な、美味しいな。ルシカ兄さん、天才やわ」

「何言ってるんですか。普通のパウンドケーキですよ」

「けど、バナナ入ってるやん」

「いつもはドライフルーツを入れるのですが、今日はバナナを入れてみましたよ」

「うめーじょ」

「そうですか? 良かったです」

「ん、生クリームしゃいこうら」


 ハルちゃん、生クリームなのかよ。今はバナナのパウンドケーキの話をしているのだよ。


「ふわっふわれ、とりょとりょら」

「バナナが柔らかく甘くなるでしょう?」

「うん、うめー。生クリームいっぱいのしぇたら、めっちゃうめーじょ」


 また生クリームと言っている。ハルは好きだね。ほっぺに生クリームが付いているけど。


「美味しいなのれす」

「ぶもッ」

「ルシカ、もう無くなっちゃったわ」

「はいはい」


 シュシュは一口が大きい。

 コハルはほっぺを膨らませている。ヒポポも当たり前の様に食べている。

 帰ったら、おばば様とも一緒に食べるのだろう。


「ハル、明日の朝に城へ報告に行って、それからおばば様のところへ向かおう」

「ん、じーちゃん。けろ、おりぇ城に行ったりゃ、ふぃーれんかとあしょぶじょ」

「そうか?」

「しょうら。亀しゃんに乗るんら」


 ああ、また二人で亀さんに乗るらしい。城に棲みついた亀さんも聖獣なのだぞ。しかも水神様の使いらしい。


「ふぃーれんかと、約束してんら」


 フィーリス殿下はハルのお友達だからね。


「精霊王にも会わないとだ」

「しょうか?」

「ああ、そうだな」

「ふ〜ん」


 あまり興味はないらしい。モグモグとパウンドケーキを食べている。


「まあ、長老。そう急がなくてもいいだろう? うちの親もきっと暫くハルを離さないぞ」

「ああ、それもあったか」


 と、いう事で翌日は1日エルヒューレ皇国らしい。


「ハァ~ルゥ~ッ! 待っていたのだぞーぅ!」

「ふぃーれんか! たらいまー!」


 はいはい、城に行くと早速フィーリス殿下の登場だ。両手を振りながら走って来る。

 皇子だというのに、威厳がない。その後ろには第1皇子のレオーギル殿下だ。


「長老、リヒト、皆ご苦労だったな」

「レオーギル殿下、無事に戻りました」

「ああ、父上が朝早くから待っている。ハルはまだかとな。アハハハ」

「有難い事です」

「じーちゃん、おりぇふぃーれんかとあしょぶじょ」


 ハルはもう遊ぶ気満々だ。


お読みいただき有難うございます!

もう直ぐ完結するはずが、なかなか終わりません。

どうしましょう。^^;

あと少しだけお付き合いください。

宜しくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ハルちゃん、可愛いんだぞ~ぅ(*´∀`*)ポッ 私も…ハルちゃんのエクボなお手々で撫で撫でされたいぞ~ぅ(*ノωノ) まだまだ終わらなくて全然良いですし(笑) 行く先々のメンバーがハルち…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ