霊能者黒木14
part14
「さて!では無駄かつ冗長な前置きはすっ飛ばして!解決編とまいりましょう!」
「わーい、ひゅーひゅー」
「なんなら『霊能者黒木』を理解するためにはここから読んでも必要十分ってくらいですよ!」
「さすがにダメなのでは?」
というわけで、今私たちは今回の事件の被害者こと、安石二郎さんの目の前に来ていた(安石さんは突然病室に入ってきてこんなことを言い出した私たちに心底引いていた)
「あのー、で、結局何をなさるのですか?私をこんなにした犯人が見つかるというのなら嬉しい限りですが…」
「俺が話そう」
なんだかんだ前回言っていたが、黒木ちゃんの突然の気変わり、そして安石さんとケルちゃんの口調が一致していて、同時に話すとわかりづらいという2点から、探偵役は黒木ちゃんになったのだ。大丈夫、ちゃんと矛盾は『していない』
「安石二郎、またの名をインチキクソ霊媒師、今回の事件の被害者はお前であり、犯人もお前だ」
part15
「まぁ読者さんによっては察してますよね、ここまでストーリーが展開されてきて、一度も容疑者の名前が出てきてないんですから」
「ここまでまじめに読んでる人なんてbotくらいしかいないよ、大丈夫」
「何も大丈夫ではねえだろ」
ケルちゃんが言うには、今回の事件は自演のようなものだったらしい
「私たちは安石さんが狙われる動機に着目して捜査を始めましたが、本当に知るべきは、知ろうとするべきだったのは安石さんが『狙う理由』だったのですよ、すなわち安石さん側の理由ですね。これさえわかれば事件の概要は既にわかったと言って良いでしょう」
「安石さんが『狙う』理由?」
「自分を刺したところで他人に害はねえだろ、駅前のティッシュ配りを無視する人が多いのはあれがノーリスクだからだろ?」
「黒木ちゃんがティッシュ配りに偏見を抱いていることはともかく、誰を、どんな理由で狙ってたの?」
「ええ、いいでしょう、この事件の根幹、安石さんが狙っていたのは…」
「俺!!!!!!」
「違います」
肝心なところでしゃしゃり出てくるのほんとにやめてほしい、大体私達が関係あるわけないんだし、大人しく…
「いえ、関係はありますよ、今回の事件で狙われた人、ある意味唯一の被害者は…あなたです、秋田さん」
まぁ…知ってるんだけどね、一回説明されたし




