霊能者黒木10
part 10
すぐに警察に連絡し、彼らが来るまでの間に残された証拠がないか確認することにした
「証拠って言ってもなー、普通人を殺す時に証拠とか残すか?」
「まぁ犯人も細心の注意を払うだろうけど、病院内で医師達に怪しまれるようなことはできないだろうし、安石さんを刺した後もすぐ逃げなきゃいけなかっただろうから、割と色々残っててもおかしくないんじゃないかな」
病室には安石さんのもの以外にベッドはないため、彼は個室に入院していたようだ。警察が病室にいなかったことと併せて考えると、安石さんは病室に自分以外誰も入れないことに心血を注いでいたようである
「安石って人見知りだったのか?」
「いや、仕事に関することを誰にも聞かれたくなかったんじゃないかな」
安石さんの仕事はケルちゃんの物言いによれば違法行為に両足を突っ込んだようなものもあったようだ。それなら人払いをするのも頷ける
「ふーん、もの探しの邪魔がなくて助かったって感じだな」
「感想がドライなんだよね、乾燥だけに」
「12点」
その後十分間ほど探し続け、そろそろ警察も来そうになった時
「あった!」
黒木ちゃんが得意げにカード入れのようなものを掲げていた
「いやそれはダメでしょ、もう推理とかなしで犯人わかっちゃうやつじゃん」
「ダメとかねえよ、何言ってんだお前」




