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気まぐれワンダーランド  作者: スプレラ
1/1

絶望と希望と

「陛下! 異形の進行を足止めできません! 我々の攻撃が


通用しないのです!」



「・・・そうか」


王は酷く落胆した。


これまで何万との異形を追い払ってきた王であったが、奴


は今までとは次元がちがった。 強すぎたのだ。


「撤退する。 攻撃が通用しない以上、奴らに兵力を回すのは無駄だ・・・」


そう言うと、王は通信魔法で伝達を始めた。


「全兵士に告ぐ、我々は奴らに傷一つつけることができない。 全兵士は速やかに王国へと撤退し、国民の避難を最優先に行動せよ」


全兵士は転移した。


兵士が居なくなっても異形の進む速度は変わらなかった。






「急いでください! 異形はこの王国へと向かっています!」


王国では撤退した兵士達と王国を守っていた兵士達たち、


残りの兵士達による大規模な避難作戦が行われていた。


「魔法を使える方はこちらに! 」


「使えない方はこちらに!」


魔法を使える者は転移魔法で安全な場所へと避難できるのだが、使えない者はこの世界の最大の魔法浮遊船「ルエラ」に乗って避難する。


「陛下! こちらは転移による避難が完了しました!」


「陛下! こちらルエラ船船長! こちらも国民の乗船が完


了しました!」


「よし! 出航!」


この船は国民の希望の船だ。


「「「助かった〜」」」


国民も兵士も国王も皆、安堵した。


しかし、それはほんの一瞬であった。


下を見ると雲の下に、何かがいた。


「異形だ」


その瞬間、安堵の顔から絶望の顔に皆が変わった。


異形は雲から顔を出すと、大きな口を開いて船に向かって


闇の魔弾を撃ち放った。


視界が闇に覆われた。 それだけ魔弾は大きかった。


回避もできなければ、耐えることもできないだろう。


誰もが死を覚悟した時。 光の障壁が出現した。


なんとその障壁は巨大な魔弾を弾き返したのだ。


その魔弾は見事異形に命中し、異形は去っていった。


「うおおおおおあお! 何が起こったかわからないが助か


った!」


国民は歓喜の声を上げた。


「ん? なんだあの子は?」


一人の兵士が空を見上げるとそこには銀髪の少女が一人


空に浮いていた。

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