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♥ 悪夢の被害者達


 神(しん)父(ぷ)(エクソシスト)ジップレンダが、仲(なか)間(ま)達(たち)の元(もと)へ戻(もど)って来(く)ると、奇(き)妙(みょう)な惨(ざん)殺(さつ)変(へん)死(し)事(じ)件(けん)が起(お)きている事(こと)を知(し)る。


 毎(まい)月(つき)19日(にち)になると、必(かなら)ず誰(だれ)か1名(めい)が、惨(ざん)殺(さつ)された後(あと)、謎(なぞ)の変(へん)死(し)体(たい)として発(はっ)見(けん)される様(よう)になったと言(い)うのだ。


 何(なん)等(ら)かの宗(しゅう)教(きょう)的(てき)な儀(ぎ)式(しき)の生(い)け贄(にえ)に選(えら)ばれてしまったのだろうか……??


 あまりにも無(む)惨(ざん)な殺(ころ)され方(かた)をした被(ひ)害(がい)者(しゃ)達(たち)は、何(な)故(ぜ)か不(ふ)可(か)解(かい)で意(い)味(み)不(ふ)明(めい)な魔(ま)法(ほう)(マジカル)陣(じん)(サークル)の中(なか)で変(へん)死(し)状(じょう)態(たい)で発(はっ)見(けん)されるのがパターン化(か)していた。


 被(ひ)害(がい)者(しゃ)達(たち)には、此(これ)と言(い)った共(きょう)通(つう)点(てん)は見(み)当(あ)たらず、年(ねん)齢(れい),性(せい)別(べつ),職(しょく)業(ぎょう),住(す)まいもバラバラだった。


 重(じゅう)要(よう)証(しょう)拠(こ)となる様(よう)な犯(はん)人(にん)の手(て)掛(が)かりが発(はっ)見(けん)される事(こと)も無(な)く、犯(はん)人(にん)の特(とく)定(てい)も出(で)来(き)ぬまま、痛(いた)ましくも惨(むご)たらしい事(じ)件(けん)は毎(まい)月(つき)19日(にち)になると必(かなら)ず起(お)こった。


 事(じ)件(けん)が起(お)きる日(ひ)にちが判(わか)っていながら、事(じ)件(けん)解(かい)決(けつ)に動(うご)いている刑(けい)事(じ)達(たち)は、事(じ)件(けん)を1度(ど)たりとも未(み)然(ぜん)に防(ふせ)げずにいた。


 誰(だれ)も彼(かれ)もが優(ゆう)秀(しゅう)で有(ゆう)能(のう)な刑(けい)事(じ)の集(あつま)りであるにも関(かか)わらずだ。


 捜(そう)査(さ)で動(うご)いても、未(いま)だに何(なに)1つも事(じ)件(けん)解(かい)決(けつ)の糸(いと)口(ぐち)に繋(つな)がる様(よう)な物(ぶっ)的(てき)証(しょう)拠(こ)を掴(つか)めていなかった。


 悪(いた)戯(ずら)に時(とき)だけが過(す)ぎ、被(ひ)害(がい)者(しゃ)がの痛(いた)ましい遺(い)体(たい)が増(ふ)えるばかりだった。


 事(じ)件(けん)解(かい)決(けつ)に奮(ふん)闘(とう)している刑(けい)事(じ)達(たち)に対(たい)して、応(おう)援(えん)してくれていた市(し)民(みん)達(たち)も、暗(あん)礁(しょう)に乗(の)り上(あ)げたまま足(あし)踏(ぶ)みするしかない状(じょう)態(たい)の刑(けい)事(じ)達(たち)に対(たい)する見(み)方(かた)が徐(じょ)徐(じょ)にではあるが確(かく)実(じつ)に変(か)わって来(き)ていた。


 事(じ)件(けん)が一(いっ)向(こう)に解(かい)決(けつ)へと進(しん)展(てん)しない事(こと)で、味(み)方(かた)だった市(し)民(みん)達(たち)からは “ 無(む)能(のう)な刑(けい)(ブ)事(じ)(タ)共(ども) ” やら “ 税(ぜい)金(きん)泥(どろ)棒(ぼう) ” 等(など)と批(ひ)難(なん)される事(こと)が増(ふ)えのだ。


 優(ゆう)秀(しゅう)で有(ゆう)能(のう)な刑(けい)事(じ)の集(あつま)りだという事(こと)が、批(ひ)難(なん)に更(さら)なる拍(はく)車(しゃ)を掛(か)ける原(げん)因(いん)にもなっていた。

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