神父ジップレンダが、仲間達の元へ戻って来ると、奇妙な惨殺変死事件が起きている事を知る。
毎月19日になると、必ず誰か1名が、惨殺された後、謎の変死体として発見される様になったと言うのだ。
何等かの宗教的な儀式の生け贄に選ばれてしまったのだろうか……??
あまりにも無惨な殺され方をした被害者達は、何故か不可解で意味不明な魔法陣の中で変死状態で発見されるのがパターン化していた。
被害者達には、此と言った共通点は見当たらず、年齢,性別,職業,住まいもバラバラだった。
重要証拠となる様な犯人の手掛かりが発見される事も無く、犯人の特定も出来ぬまま、痛ましくも惨たらしい事件は毎月19日になると必ず起こった。
事件が起きる日にちが判っていながら、事件解決に動いている刑事達は、事件を1度たりとも未然に防げずにいた。
誰も彼もが優秀で有能な刑事の集りであるにも関わらずだ。
捜査で動いても、未だに何1つも事件解決の糸口に繋がる様な物的証拠を掴めていなかった。
悪戯に時だけが過ぎ、被害者がの痛ましい遺体が増えるばかりだった。
事件解決に奮闘している刑事達に対して、応援してくれていた市民達も、暗礁に乗り上げたまま足踏みするしかない状態の刑事達に対する見方が徐徐にではあるが確実に変わって来ていた。
事件が一向に解決へと進展しない事で、味方だった市民達からは “ 無能な刑事共 ” やら “ 税金泥棒 ” 等と批難される事が増えのだ。
優秀で有能な刑事の集りだという事が、批難に更なる拍車を掛ける原因にもなっていた。