機内から戻って来た1名の神父も加わり、4名で悪魔に挑んだ。
因みに乗客室には──、ハイカーによって射殺されたキャビンアテンダント達を見てパニックに陥った乗客達を落ち着かせる為に、4名の神父が残っている。
悪魔と対峙して、浄化を試みてはいるものの、4名で挑んでも悪魔は予想外に手強かった。
悪魔の抵抗を受け、一刻の猶予もなくなった頃、1名の神父が覚悟を決めた。
手持ちの聖水を全て、機長に向けて投げ付けた!!
割れた小瓶から出た聖水が、全身に掛かった事で、機長が怯む。
此の一瞬に出来た隙を逃さず、神父は機長に飛び掛かる。
神父は自分の口を開けると、機長の口に重ねた。
すると機長に憑いていた悪魔は、口を通り神父の体内へ入り込んだ。
悪魔から解放された機長は、ハイカーと同様に意識を失い倒れた。
悪魔を自分の肉体に憑かせた──否、此の場合は “ 敢えて自分の体内へ誘い込んで閉じ込めた ” と言うべきか。
神父 は、乗客達と仲間達を助ける為に、旅客機の非常用出口を開けると、何処迄も続いている雲海へ飛び降りた!!!!
意識の戻らない機長に代わり、副操縦士の頑張りで、旅客機は空港へ無事に着陸し、着陸を果たした。
悪魔に憑かれていたハイカーに射殺されたキャビンアテンダント達を除いて、乗客達は無傷のまま助かった。