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火トカゲ討伐の準備

「ん? どうした」

 エイレスが袖を引いてるのに気づいた。何か言いたいことがあるようで、筆談用のボードを持っている。

「覚えたい魔法がある。武器に水魔法を掛ける魔法」

 フェネの代読にエイレス頷いた。どうやらレイラやフェネの攻撃が上手くいかなかったのを、何とかできるようだ。

「それはいいな、是非覚えて欲しいが……そういえば、詰め所でカンプランに戻る時に捕まえた盗賊分の引換があるの忘れてた。街に戻るなら、一緒に換金してくれるか?」

 引換券を見せると、エイレスは躊躇を見せる。

「大金になるんじゃないかって心配してます」

「盗賊五人分だと金貨五枚か。エイレスを信じるよ。あと一枚はエイレスの取り分だから、貰っといて。他に必要なものがあれば使ってくれてもいいよ」

 エイレスは他のメンバーの顔を見渡している。

「受け取らないと、パーティーから追い出されるわよ」

 レイラは以前のやり取りから、そんな事を言う。そんな脅すように言わなくても……いや、あの時のレイラはそう感じたのか。

「エイレスの成長は、パーティーの為にもなるらの。是非とも強化してくるのじゃ」

 エイレスはレイラの腕を取って、ボードを見せている。

「うーん、仕方ないか。私もちょっと行ってくるわ。やっぱり不安だものね。どのみち、二、三日は動けないのよね?」

「ああ、そうしてくれると助かる。レイラも何か買うなら遠慮なく買ってくれ。サラマンダーは油断できない」

「わかった、ちゃんと準備する」

 ドリスの妖精の輪を使い、レイラとエイレスは街へと戻る事になった。


 セラドは戦士の世話があるので、ノームの村に残ってもらい、俺とフェネでサラマンダーの生息範囲を調べる事にした。

 フェネの先導で、森の中を進んでいく。所々に焦げた跡が残っていて、それらがサラマンダーの痕跡だと思われる。

「私達が倒したサラマンダーと、この辺りの痕跡から、こちらの方面でしょう」

 フェネの指さす方へと進んでいく。そして、日が傾き始めた頃、三匹のサラマンダーが重なるようにいるのを見つけた。

「多いな」

「実際はもう少しいると思います。この辺りの個体を全滅させればいいのか、何か追い払えるのか……」

「そうだな、問題の解決の手段も決めておかないとな。とりあえず、今日はこの辺で切り上げよう」

 サラマンダーに気づかれないように、その場をあとにした。



 ノームの村に戻るとセラドが色々と村民と話しているのが見えた。

「何か問題か?」

「いや、ソナタが言ってた洗髪剤になりそうな植物が無いか聞いておった」

 どうやらノームの村周辺にある植物を調べてたみたいだ。戦士の方は安定して回復に向かっているらしい。

「ノームは植物との共存を大事にするからのう。花や種などをかなりの種類集めておった」

「それを取り上げたのか?」

「取り上げたとは人聞きの悪い。分けてもらったのじゃ。これで色々と試せるのじゃ」

 やはりこういう事は好きなようで、色々とメモを取りながら種を調べていっている。

「そうそう、女性は髪を洗うのと、調子を整えるのとを分けて使う事が多いみたいだった」

「ふむふむ、汚れを落とすとどうしても油分が減るから、それを後で補うのじゃな。試してみよう」

 研究に没頭するセラドを置いて、俺はフェネと用意してもらった部屋へと入った。入り口は狭いが、中はそれなりに広い。二人で寝ても余裕はありそうだ。


「マモル、私は今日頑張りました」

「ああ、そうだな。色々と助かったよ」

 礼を述べるが、フェネは軽く首を振ってこちらを見つめる。

「ご褒美」

「あ、ああ、そういうことか」

 風呂は無いけどいいのかな。とりあえず、フェネの背後に回る。

「人型って、頭の重さが首に掛かって、無理があるようなんだ」

 テレビか何かで知った知識を語りながら、フェネの首筋を触る。あまり力を入れず、撫でるように筋を解していく。

「はふっ、何か、くすぐったいけど、心地良いです」

 頭を支える様にしながら、後頭部と首の付け根の辺りを指で押し上げる。

「はあうっ、伸びます」

「痛い?」

「いえ、何か楽になった感じがします」

 俺はそのまま首筋から、肩へと指をはわせて、筋肉を解しいく。戦闘職で鍛えられているフェネだが、いがいと筋が張っているように感じた。

「あはうぅぅ」

「痛いかな?」

「痛いんですけど、もっとして欲しい感じで……」

 はふぅと息を漏らしながら、続きをせがんでくる。そう言えば、胸が大きいと肩が凝るとか聞いたことはあるな。フェネほど大きければ、肩にもくるのか。


「じゃあ、うつ伏せに……寝ても大丈夫?」

「はい? 大丈夫ですよ」

「胸が圧迫されそうだけど」

「だ、大丈夫ですよ!」

 少し照れながらうつ伏せに。やはり上から見ても、大きくはみ出すほどに潰れてるんだけどなぁ。

 今はそれよりもマッサージだ。こうして女の子の体を触るというのも、意外と楽しいものだ。肩から背筋、腰の辺りとさするように指を滑らせるが、その辺りはあまり凝ってないようだった。

 肩は流石に張っているので、そこは丁寧に解す。そして、形の良いお尻へと取りかかる。

「え、マモル、そこは?」

「この辺も筋肉の固まりだからね、疲れがたまるんだよ」

 そう言いながら、尻肉をもみ上げる。柔らかな中に筋張った部分がある。

「あうっ、そこ、痛いです」

「ふむ、足にも疲労があるのかな」

 お尻を下からもみ上げるように解した後、足の方を確認する。ふくらはぎを撫でてやると、結構筋が張っているようだ。

「ああっ、痛い、痛いです!」

 移動が続いたし、足に疲労はあるか。あまり力は加えずに、撫でるようにこすっていく。確か老廃物が溜まっていて、それを流さないと駄目なんだよな。となると、もう少し上から解さないと駄目か。

 太腿の辺りから丁寧に解していく。

「あ、はぅ、そこはっ」

 脚の後ろ側から、内側にリンパの流れがあるような。指で押しすぎると痛みがあったり、血行に影響がでるはずだから、優しく、さわさわと撫でるように。

「あぅ、そんなの、くすぐったくてっ」

 尻尾がぱたたと暴れている。ちょっと邪魔だなと付け根を掴んで、太腿をさわさわ。するともぞもぞとお尻が動き始めた。

「マモル、いじわるぅ。お願いしますから……」

 熱のこもった視線で見つめられた。どうやら違うスイッチが入ってしまったようだ。まあ、俺も丹念に女の子の体を撫で回して、何も感じないほど達観はしてない。

 結局、マッサージは途中で終わって、違う運動するハメになりました。



 明け方近くに目覚めると、セラドが隣に寝ようとしていた。

「む、起こしてしまったかの?」

「いや、大丈夫だよ。でも、こんな時間までやってたの?」

「やりはじめると区切りをつけるまでやりたくなってな。戦士の方はちゃんと見ておるゆえ大丈夫じゃよ」

「あまり無理はするなよ」

「分かっておる……」

 眠そうな声で身を寄せてくる。その頭を撫でながら、俺も二度寝していた。


「おはようございます」

 フェネの声に目を明けると、辺りは明るくなっていた。胸の上にはそれなりの重さが乗っている。

「セラドさん、羨ましいです」

「フェネに乗られたら、流石に苦しいな」

「わかってます!」

 俺はセラドを起こさないように横へとずらし、身を起こす。拗ねて横を向いてるフェネの頬にキスしてやると、こちらを向いて唇にもキスする。

「おはよう」

「朝食は準備してますから」

「いつもすまないな」

「セラドさんは、昨夜遅かったみたいですね」

 身だしなみを整えながら、用意されたテーブルにつく。やはり少し小さいか。

「洗髪剤の研究が楽しいみたいだな」

「私も楽しみです」

 自らの髪を撫でながら、フェネもその成果を待っているようだ。


 朝食の後で外にでると、老人が挨拶してきた。

「おはようございます。村の戦士も順調に回復を見せております。ありがとうございます」

「戦力としてあてにしてるからな。それよりも、どこまでやって討伐達成とするか、聞かせてもらえるか?」

 昨日、サラマンダーは三匹みかけた。しかし、フェネの見立てではもっと数はいそうだという。

「大きく移動してきたのは、産卵の為ではないかと思っております。できれば、卵を駆除していただければと思うのですが」

「ふむ、となるとかなり数がいるのか……」

「その産卵場所は特定しておきたいですね」

 予定ではエイレス達が戻るのが、今日の夕方。村の戦士が回復するのは明日になりそうだ。

 今日一日は、偵察に使えるはずである。

「では俺達で探してみるか」

「はい」

 どこか嬉しそうにフェネが答えた。偵察任務が楽しいのか、二人でいれることを喜んでくれてるのか。何にせよ、油断は危険なはずだ、気を引き締めないとな。

イチャコラシーンが多くなってるど、冒険要素が多い方がいいのかしら?

読者の意見も頂けると、今後の参考になります。

気楽に感想など書いて下さいませ。

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