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 ワープ、ドールが二人で内輪話してるあいだ、リューシィはリューシィで、二枚の画像をしっかりと検分してたのだった。

 やがて、彼女は心底からの声音で吐いたのである。

「ああ……、耳の形、もう少しでいいから、丸くあってほしかったなぁ……」

 その言葉に耳ざとく食いついたワープは流石と言えよう!

「リュー、写真撮らせてください」


 きゅんっ。


 できあがって配布された画像を見ると、耳の形が丸くなっている――!?!

 思わず自分の耳に手をやる彼女だ。

「もうご存じ、さっき説明したとおりの、これがMTの魔法です。耳の形、もっとシャープであってほしかった……と願っていた別の貴女自身との納得ずく(Yes)のトレードです。ですから、双方とも気遣うことはないですし、ご安心ください。いつでもキャンセル受け付けます……」

 そして、ワープは大いなる期待と過大な気迫をこめて付け加えたのである!

「今、大サービス期間中ですよ……」

 それに乗って、なけなしの勇気を振り絞ったリューシィなのであった!

「もっとバストサイズがほしい……エヘ、えへへ……」

 もう真っ赤なリューシィだ。


 きゅんっ。


 顔真っ赤なワープ、素知らぬ顔して横向きの画像を撮る。配布したあと、ちゃっかり保存するところが彼らしい。そして忘れません、口上だ。

「肩こりから解放されたい、かつ、もっとナチュラルなサイズを願ってた貴女との――」


「ああん、水着が苦しいよぅ……!」


 きゅんっ。


 サイズに見合った、それもビキニに大胆チェンジしたリューシィだった!

 ちなみに、いつの間にか(邪魔な)半袖ジャケットは消えていて――

 さらには、水着の色が肌色。そして肌色とは、リューシィの肌色というわけで――

 さらに――

「後ろは見ちゃダメよ……」腰に両手をやるリューシィ。

 鼻血ひとすじワープ、素知らぬ顔して画像を撮りまくり、撮りまくり、しっかりと保存する。そして口上なのだ。


 どす――

 加減なしにドールに脇腹を突かれたワープだった。

「今のは完全にキミの趣味だろ? 助平」


 悶絶するワープを尻目にドール、

「もういいかな?」

 有無を言わさぬ口調で――


 15:45。こうして三人はようやく、15:01の時点にTTしたのだった。


 ピュンッ。


 そして、その時点の現世へ、ワープ――


 きゅんっ。


 脇腹をさすりつつも、名誉にかけても、正しく力を行使したのだった。


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