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悪鬼
なにかがこっちに来ている…
火を消して息をころし、そして目にしたものは本でみるような悪魔のようなやつだ。
「あれはおそらく、魔法使いが警戒して見張らせるために召喚した悪鬼でしょう。」とトントは小声で言う。そのうちに、悪鬼は通り過ぎて行った。
「君は魔物を召喚できないのかい?」
「えぇ、まだ見習いなのでそこまでは…でも、薬の調合やちょっとした呪文なら使えますよ。」
「そしたら、お前さん、いまのもどうにかできたんじゃあねえか?」
「たとえ、なんとかできてもその主の魔法使いに僕らが
見つかってしまいますよ。」エレンはあわてて言う。
皆が食事を終えて、交代で寝ることにした。