パール草原
ガルドスの門を出て、また次の国に行くらしい。今は、川沿いの道をサイのような動物に乗って進んでいる。
エレンは「こいつとは十年ぐらいのつきあいで、ゴンっていうんだ。いいやつなんだぜ。」という。ぼくはそっと頭を撫でてみた、そうすると嬉しそうに体をゆらす、いかつい割には人なつこいんだな。そうしてるうちに、ぼくらは広い草原に出てきた。
「ここはどこなんだい?」と僕が聞くと、「ここはパール草原だ、もう少しでアルダっていう王国へつくぜ」
「そこは水が豊富で、米や麦がたくさんあるんだ、それに魔法使いもたくさんいるしな。とりあえず、また市場いってから魔法使い探しだな!」
「そういえば、盗賊とか悪い人はここら辺にはでないの?」と僕は言った。
エレンは「まぁ、ここらへんは治安がいいから大丈夫だ。でも、盗賊がいるところだってある。それに魔物もでてくるんだぜ!」僕はぞっとした。僕らじゃ太刀打ちできない。
「僕らだけじゃ、不安だからだれか仲間にいれないかい?」
「おれも昔は騎士だったんだ、これまでは大丈夫だったけどな。まぁ、仲間がいたほうがにぎやかだからな。誘ってみるか。」とエレンが言う。
「仲間集めんだったら酒場か宿屋だな、そこらへんがいいだろう。俺からすると話の上手いやつがいいな。」
「でも、話が上手いだけじゃだめだろう。腕っぷしが強い人がいいな、それとも魔法使いを誘うとか。」
「魔法使いってのは仲間に入ってくれるもんじゃないぜ、下級魔法使いだったらどうにかなるかもなっ!」とエレンはゴンを撫でながら言う。
その時、ゴンがいきなり止まった…




